ゴットサーガは姉・レクレドールにそっくり

2014年01月16日(木) 18:00


◆エンプレスペスカが思い出させる記憶

 競馬を長くやっていると、その分、その馬の血統を紐解いたときにさまざまな記憶がよみがえります。

 今週、松永昌厩舎でダートの1400m戦でデビューするエンプレスペスカを見てきました。彼女の祖母はテンザンユタカ。そう、松永昌師がジョッキー時代に跨って愛知杯とサファイヤSの重賞2勝をあげた馬の孫なのです。テンザンユタカは果敢に逃げて勝つことが多かったので気が強い馬だったのかな?と思いきや、「おとなしい、ほわんとしている馬だったなぁ」と松永昌師。その血をひいているのか、孫のエンプレスペスカも結構ゆったりしたかんじの馬でした。

トレセン密着

エンプレスペスカ

「馬力とスピードを兼ね備えている」(森助手)そうで、ダートデビューですが芝も視野に入れているとのこと。「走ってくると思うので、大事に使いたい」(松永昌師)と慎重に競馬を使っていく方針のようです。

 いずれまた時が過ぎ、この馬の孫の出馬表を見ながら彼女を思い出す日がくるのでしょうね。そして、それが競馬の醍醐味でもあります。

◆松田博師も楽しみにするゴットサーガ

 そういう意味でも、今すごく気になる牝馬がいます。その名はゴットサーガ。父はダンスインザダーク、母はゴールデンサッシュ。え?ゴールデンサッシュ!?そう、あのステイゴールドの半妹にあたります。ゴールデンサッシュが32歳の時の子供ですね。すごい。

 松田博厩舎でかなりじっくり乗り込まれており、「実はすごく楽しみにしているんだ」と師がつねづね話していた1頭なのです。「追ってからバテない」(松田博師)そうで、小柄な牝馬ながらスタミナもありそう。今週の京都芝1600m戦に出走予定だったのですが、残念ながら除外でデビューは持越しとなりました。来週が待ち遠しいなぁ。

トレセン密着

ゴットサーガ

 ちなみに彼女はお姉さんのレクレドールによく似ていますね。太目の作りとか、くりくりした眼とか。この品のある顔だち、見ているだけでほんと癒されます。

 最後にこのコラムの読者さまがニヤッとするお話を。
15日、シゲルスダチが予定より早く帰厩しました!月末だと思い込んでいたので、予定より早い帰厩は嬉しかったですね!

 無口で擦ったのか、顔が少々汚かったのですが(苦笑)生傷の絶えないスダチのこと。まぁ、きっと放牧先でヤンチャでもしたのでしょう(笑)。

トレセン密着

シゲルスダチ

 体は少々冬毛は伸びていましたが、ひじょうにふっくらしていました。数回追い切ったら出走できそうな雰囲気です。そのあたり、ゆっくりとスダチのペースで見守ることにしましょう。

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花岡貴子

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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