厩舎解散、花道を!シャトーブランシュ

2014年02月20日(木) 18:00 58


◆雪で大きな影響を受けた東京遠征組

 先週は大雪の影響で競馬サークルはあらゆる日程、予定が変更を余儀なくされ、ひじょうに混乱していました。

 とくに関西馬の東京遠征組は大変でした…。金曜日に出発した馬たちは主に土曜に競馬を使って帰ってくる予定でしたが、火曜日に順延。急きょ、滞在の延長を余儀なくされました。しかも、降雪のために馬房の中に居ざるを得ない状況に。馬たちは賢いので輸送で自分がレースを走ることを察知します。自然とテンションが上がっている中での、あの雪。ずっと馬房の中にいるのは、さぞストレスがたまったことでしょう。

 結局、周知のとおり、馬場の雪かきは開催ギリギリまでかかったため、月曜のレース後に火曜に出走する馬たちの調教が行われました。

 その中には調布特別に出走した西園厩舎・ヴァリアシオンの姿も。実はヴァリアシオンを担当しているのはシゲルスダチでおなじみの渡辺助手なのです。

「降雪明けのこの日の調教は、全休日明けの火曜朝のような状況でした。もしも、この状況にスダチがいたら…。走れないストレスがたまりにたまって、かなり大変なことになったでしょうね。」

トレセン密着

シゲルスダチ

 ほんとに。スダチはただでさえ火曜の朝は走りたくてウズウズしているので…。でも、そこで大人しく賢くなりすぎてしまったらスダチの良さが薄まってしまう気もしますし。難しいところですね。

 シゲルスダチは今週の斑鳩Sは回避。来週の中山競馬、アクアマリンSを目指します。鞍上は再び後藤騎手を予定しています。

◆厩舎解散の花道を飾りたいシャトーブランシュとミッキーパンプキン

 さて、今週で2月をもって定年解散する厩舎はラスト競馬となります。競馬記者を始めたころから大変お世話になった清水出美先生の厩舎も含まれます。

 ラスト競馬の目玉は小倉大賞典のシャトーブランシュ。牝馬には珍しく本来は競馬を使い込んだほうがいいタイプなので「厩舎解散ということでここに目標を絞り、目いっぱいの調教をレースに見立て、しっかり乗り込んだ」(内田助手)とのことでした。

トレセン密着

シャトーブランシュ

 もう、あとがないメイチの仕上げ。52キロの斤量も魅力的ですし、ここはぜひ花道を飾って欲しいですね。

 京都の洛陽Sにはミッキーパンプキンが出走。彼も厩舎の功労馬ですね。コンスタントによく頑張っています。厩舎解散後は牧田厩舎へ行くことも決まっています。8歳ですが、まだまだ元気。まだまだ現役で頑張って欲しいですね。

トレセン密着

ミッキーパンプキン

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花岡貴子

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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