フェブラリーSをデータから予想します!

2014年02月22日(土) 12:00


◆今年最初の“傾向と対策馬券”の結論は…

 この2週間、何度「ウォーッ!」、「あぁーっ!」と叫んだことか。世界で一番の「こんなに素晴らしいことがあるなんて」という瞬間と「こんなにひどいことがあるなんて」という場面が、「これでもか」というくらいに詰め込まれている。それがオリンピックなんでしょうね。

 歓声で終わるか悲鳴と溜息で終わるかによって、その思い出はまるで違ってしまいます。もちろん歓声で終わるのが最高ですが、日本にとって今回のオリンピックはそうはいきませんでした。でも、悲鳴と溜息で終わらず、「よかったね」で終われたのは何よりです。浅田真央選手はエライ、スゴイ!高梨沙羅選手も、次を目指して頑張ってくれるでしょう。そして、歓声を上げさせてくれた選手のみなさんも、ほかの選手のみなさんも、ありがとうございました!

 さて、これからは競馬に集中!とはいうものの、今年は田中将大投手の大リーグデビューが控えているし、その先にはサッカーのワールドカップもあるし、競馬に集中するのもタイヘンです。そこはキッチリ気持ちを切り換えて勝負していきましょう。

 今週のフェブラリーSでは、ホッコータルマエとワンダーアキュートのどちらか1頭は3着以内に来る、と思うんですけど。というのも、ここ10年の同レースでは、「前走が地方の交流G1だった馬」が必ず3着以内に来ていたからです。

 その「地方の交流G1」とは、前年暮れの東京大賞典か年明けの川崎記念。東京大賞典からフェブラリーSで3着以内に来た馬は8頭(川崎記念出走取消でそうなった馬=08年ヴァーミリアンも含む)、川崎記念から3着以内に入った馬は7頭います。優勝馬は09年のサクセスブロッケン(前走=川崎記念)以来出ていませんが、3連複や3連単マルチの軸馬には最適と思われます。

 一方、「前走がジャパンカップダートだった馬」は、ここ10年で4頭が優勝していますが、2、3着に来た馬はいません。しかも、優勝した4頭のうち3頭はJCダートからの連勝で、もう1頭は同2着(日本馬最先着)からの巻き返し。今回に当てはめれば、ベルシャザールを買うなら頭で、ってことです。

 そしてもう1つ。「前走がオープン特別や条件戦だった馬」はここ10年で2着が1回あっただけ。「前走が根岸S4着以下だった馬」も3着が1回しかありません。これらを考え合わせれば、候補馬と買い目はかなり絞られてくるでしょう。

 めったにズバリと当たらないこのコラムが絞り出した“傾向と対策馬券”は、1着ベルシャザール、2、3着ホッコータルマエ、ワンダーアキュート、ニホンピロアワーズという3連単。でも私は、去年のダートグレード競走最優秀馬・ホッコータルマエを頭にした馬券も買っておこうと思っています。悲鳴と溜息でなく、歓声で終われるといいなぁ!

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矢野吉彦

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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