Galileo産駒初の重賞勝ち馬となれるか、サトノフラクタル

2014年02月26日(水) 12:00 15

【3歳】

サトノフラクタル(牡 栗東・池江泰寿 父Galileo、母It Must Be Magic)

 母は不出走馬だが、その全兄The LeopardはジェネラスS(米G3・芝8f)の勝ち馬。2代母Moon Safariは本邦輸入種牡馬スキャンの全妹、3代母Videoは名種牡馬Caerleonの全妹、という良血ファミリーに属している。父Galileoはヨーロッパを代表する大種牡馬で、歴史的名馬Frankelを筆頭に多数のG1ホースを送り出し、08、10~13年と計5回英愛サイアーランキングのトップに立っている。ただ、日本の軽い馬場にフィットしなかったSadler's Wellsの息子なので、やや重苦しいところがあり、わが国ではいまだに重賞勝ち馬は出ていない。それだけに、スピード豊かなMr.Prospector 4×3というクロスは歓迎。また、過去にCaerleonを抱えたGalileo産駒は、日本で2頭走ってキャプテンキッドが3勝、レッドシャンクスが2勝と悪くない成績を挙げている。前述のとおり本馬の3代母はCaerleonの全妹だ。「Galileo×Storm Cat×Mr.Prospector」の組み合わせはMisty for Me(11年愛1000ギニー-G1など4つのG1を制覇)と同じ。配合的にはいいところがあるのではないかと思われる。芝向きの中距離タイプだろう。

ダノンファイヤー(牡 栗東・佐々木晶三 父ディープインパクト、母リキオリンピア)

 母リキオリンピアは東海公営で走った下級条件馬だが、2代母Opera QueenのきょうだいにはHatoof(92年英1000ギニー-G1、92年英チャンピオンS-G1)、Irish Prize(01年シューメーカーマイル-米G1)といった活躍馬がいる良血。「ディープインパクト×エンドスウィープ」はトーセンスターダムと同じで・・・

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栗山求

68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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