阪急杯で顕著な傾向の出ているポイントは…

2014年02月28日(金) 18:00


◆コパノリチャードは消してしまうのもあり

 阪急杯は2006年から1400m戦となった。1200mタイプも1600mタイプも出走できる条件だが、前走距離別の成績差というのはあまり見えてこない。むしろ気にすべきは前走クラス。G3戦ならオープン特別組や準オープン勝ち直後の馬でもなんとかなりそうな気がするが、2006年以降、前走重賞以外から来た馬の成績は(0.1.1.33)で複回収率は12%。該当馬はすべて消してしまうのも手だし、もし買いたい馬がいる場合は前々走以前に重賞好走歴があるか問うべきだろう。

 ちなみにもっと単純なところでは、1400mになって以降内枠有利の傾向が顕著になっている。コース自体はそう極端な内枠有利というわけではないのだが、このレースに限っては入った馬の脚質に関らず内の成績が良い。

 ダノンシャークは前走マイルC3着、かつ重賞で安定した戦いを続けているので、今回も人気だろう。問題があるとすれば東京新聞杯が雪で中止になったがためのリスケジュール。他に番組が無いので仕方ないが1400mもあまり経験していない距離だし、個人的には軸というよりヒモ止まりにしてみたいところだ。  コパノリチャードは阪神重賞も1400m重賞も勝っている身。逃げ馬らしいタイプというか、ピンかパーかのタイプだし、展開には左右される。買うならばアタマ決め打ち、そこまでの魅力を感じないなら消してしまうのも手だ。  ガルボは・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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