2014年02月28日(金) 18:00
◆実績よりもコース適性を重視
犬や猫も花粉症になるそうです。馬については不明だと耳にしたことがありますがどうなんでしょう? 僕は一年中、様々な花粉に反応するのでうがいや手洗いと洗顔を頻繁にします。20年近く風邪をひいていないので予防になっているのかな。 どんなことでもプラスとマイナスが同居していると捉えれば気持ちが楽になりますよね。
中山記念が行われる中山競馬場の芝・1800mコースは内回り。回るコーナーは4つだ。 京都や阪神。そして東京で同じ距離を走る場合はワンターンだから2つのコーナーでの戦いになる。 コース形態を考慮すれば同じ距離でも前記した3つの競馬場と舞台設定は大きく違う。
当レースは過去10年で2年連続制した馬が2頭。勝てないまでも続けて好走する馬もいて得手・不得手が分かれやすいコースなのだろう。 ギヤチェンジと加速を繰り返しながら適度に脚をためていく。あるいは勝負どころから勢いをつけて進出をするか。 最後に急坂が待ち受けており短い直線でも攻防は激しい。 始動戦の馬も多いことから実績よりもこのコースにフィットする脚質を優先するのが得策だと考えている。
逃走タイプのトウケイヘイロー。そして短い直線と1800mの距離に向くナカヤマナイト。 双方とも気になるが後者を中心に推す。
ナカヤマナイトはシーズンごとに体力がつき昨年の後半は天皇賞、ジャパンC、有馬記念の3つに皆勤した。 有馬記念の大敗は2レースの疲労と年齢を重ねて距離適性の本質がより顕著に出てきたためではないだろうか。 晩成型で折り合い面の課題を払拭。反応のよさが増して長い直線では伸び負けするシーンが目を引く。 この脚質をプラスに生かすことが可能なのが中山のこの距離、このコース形態のように映る。
トウケイヘイローは・・・
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藤村和彦
1992年から2010年までスポーツ新聞社で中央競馬を担当。ラジオ関西・競馬ノススメ(毎週土曜16時30分〜17時)にレギュラー出演するなどフリーランスで活動している。