いまの馬場に合う種牡馬は?

2014年03月04日(火) 12:00


◆昨年の秋以降、活躍する種牡馬が変わってきている中山芝

 弥生賞は登録13頭だが、ゼンノロブロイ産駒が2頭いる以外は種牡馬の顔ぶれがすべてばらばらとなった。スター種牡馬たちの寡占が進む昨今では珍しいことで、選ぶ身としては面白いことである。

 しかも、中山は昨年の秋以降、活躍する種牡馬が変わってきている。

 昨年の秋開催以降、中山芝に出走した馬の種牡馬別成績は以下の通り。

種牡馬         着度数    勝率 複勝率 単回収率 複回収率

ディープインパクト 9- 10- 14- 62/ 95 9.5% 34.7% 40 102

ステイゴールド 8- 8- 2- 85/103 7.8% 17.5% 60 50

シンボリクリスエス 8- 4- 6- 48/ 66 12.1% 27.3% 136 166

ネオユニヴァース 7- 10- 3- 50/ 70 10.0% 28.6% 179 99

ゼンノロブロイ 7- 7- 6- 51/ 71 9.9% 28.2% 100 138

ダイワメジャー 7- 6- 6- 45/ 64 10.9% 29.7% 54 82

ジャングルポケット 7- 4- 7- 44/ 62 11.3% 29.0% 127 80

マンハッタンカフェ 6- 6- 1- 42/ 55 10.9% 23.6% 113 62

チチカステナンゴ 6- 5- 1- 31/ 43 14.0% 27.9% 163 144

キングカメハメハ 6- 2- 8- 70/ 86 7.0% 18.6% 70 70

 ディープインパクトは着度数首位だが、勝率は他の上位種牡馬と同レベル。複勝率と複勝回収率は高く、どちらかというと勝ち切れていない感じだ。また、キングカメハメハが10位で勝率もやや低めとなっている。

 上の期間より前の1年間についてまとめるとこのようになる・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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