2014年03月06日(木) 18:00
◆日経賞に向かうウインバリアシオンは順調
毎年3月1日はトレセンの新旧入れ替わりの日です。今年、関西は厩舎の入れ替わりが激しくて大変!厩舎の看板もすべて整っていないのが現状です。例年なら解散厩舎の施設はいったん工事が入って手直しされるのに、今回は続けて馬房が使われることになったりしてます。ほんと、バタバタです。
そんな慌ただしい中、ウインバリアシオンの隣にすごいヤツが引っ越してきました…。スマートギアです!かなり気性の勝ったうるさい馬、と聞いていたので実際にどんなヤツなのかすごく気になる。さっそく転厩初日に様子を見に行きました。すると…若い!顔つきが少年です。9歳とは思えない若々しい眼ヂカラです!!
スマートギア
「のんびりしたバリやんと対照的だね」と担当することになった竹邑厩務員。ほんと、ゆったりかまえるバリやんとは好対照です。
乗った感じを中山助手に伺ってみました。
「時計のかかる時間帯でも坂路を馬なりで55秒6-12秒8であがってくる。5歳馬のような若々しい感触で“さすが、オープンで戦ってきた馬だな”という感じがした」
なるほど。先月も51秒9-12秒8のタイムを叩きだしていますが、この気性なら納得。「引き継いだばかりで調整方法はまだ手探り。調教で張り切りすぎると競馬で疲れてしまう可能性もあるから慎重に仕上げていきたい」(中山助手)とのことでした。でも、かなり心身ともに若そうなのでまだまだ長く楽しませてくれそうですよ!スマートギアは目下、中日新聞杯を目標に調整されています。
一方、日経賞を目標に調整中のウインバリアシオン。かなり馬体が絞れていますねー!今朝、立ち姿を拝見しましたが、そのスリムな体にびっくりしました。今週輸送しても走れそうな雰囲気。「昨年、体を絞るのに苦労したのがうそみたい」(竹邑厩務員)。まだレースまで日はありますが、期待は高まるばかりです。
ウインバリアシオンの立ち姿
◆シゲルスダチはダートに挑戦
先週のアクアマリンSは8着だったシゲルスダチ。レースで力をしっかり出したようでちょっとお疲れ気味。「レース後数日はカイバを残すなど疲れた様子」(渡辺助手)だったとのこと。でも、もう疲労は回復。「元気に坂路を上がっていますよ」(渡辺助手)とのことなので安心してくださいね。
アクアマリンSに出走したシゲルスダチ (c)netkeiba.com
ちなみに次走は3月22日、なにわSに決定しています。スダチくん、初ダートですね。「オーナーの意向もあり、ダートで新境地を」(西園師)とのことでした。お父さんのクロフネはダート替わり緒戦の武蔵野Sで2着に9馬身もの差をつけ、日本レコードを記録するという偉業を成し遂げています。スダチくんもダート替わりで大きく一変!あるかもしれませんね。
スダチは次走でダートに挑戦
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花岡貴子
デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)