※本日は中山牝馬S、フィリーズレビューの見どころも更新しております。下部のバックナンバーよりご覧ください。

　春の中京開幕日に行われる中日新聞杯。今年は昨秋の天皇賞で4着と健闘したアンコイルドや、中京コースと相性の良いフラガラッハ、昨秋のエリザベス女王杯で2着に入線したラキシスなどがエントリー。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。

　アンコイルド(牡5、栗東・矢作芳人厩舎)は昨秋の天皇賞で4着と健闘。前走の京都記念ではプラス12キロとお釣りのある仕上げで3着。一叩きされた今回が本領発揮の場面だろうし、ここは上位争いになることは必至だろう。

　ラキシス(牝4、栗東・角居勝彦厩舎)は昨秋のエリザベス女王杯で2着に入線し、休み明けの前走・京都記念では強敵相手に4着と健闘。馬体重がプラス10キロだったことからも一叩きされての上積みが期待できるし、ここでも好走は必至だろう。

　フラガラッハ(牡7、栗東・松永幹夫厩舎)は中京記念を連覇しているように、当地との相性が抜群。前走のAJCCでは最後方から追い込んで5着と見せ場を作ったし、相性の良いコースで好走が期待されるところだ。

　その他、小倉記念、金鯱賞と連続2着で中距離では大崩れのないラブリーデイ(牡4、栗東・池江泰寿厩舎)、前走の中山記念で休み明けを一叩きされた昨秋のセントライト記念勝ち馬ユールシンギング(牡4、美浦・勢司和浩厩舎)、距離短縮がプラスに出そうなレッドレイヴン(牡4、美浦・藤沢和雄厩舎)、アクションスター(牡4、栗東・音無秀孝厩舎)なども出走を予定している。発走は15時25分。

【データ分析/過去10年】(新装後の中京競馬場で行われた2012年以降)

人気…2年間だけではあるが、勝ち馬の人気は5、6人気。1人気の複勝率は100%だが、1人気に推された2頭(ダノンバラード、アドマイヤタイシ)はともに中日新聞杯の前の重賞レースではきっちり連対をしていた。

斤量…過去、12月に行われていた時期の中日新聞杯を含めてもハンデ頭は7年連続で馬券圏外に沈んでいる。昨年は後に天皇賞・秋を勝つジャスタウェイですら8着に敗れている。

枠番(新装後の中京競馬場、1000万下以上の芝2000mで集計)…内枠である1、2枠から勝ち馬は出ていない。複勝率も低く1枠は9.5%、2枠は9.1％。好成績なのは5、6枠。5枠は複勝率が26.9%、6枠は35.7%と高い。

◆アンコイルド

・陣営コメント/矢作調教師

「前走(京都記念3着)は思っていたよりもちょっと太目残りだったこともありましたが、それでも力のあるところは見せた内容でした。レース後は特に問題なく、使った上積みも見込める状態。あとはハンデがどうなるかですね」

・一週前調教診断/井内利彰
　昨夏からメキメキと力をつけ、重賞でも上位争いできる能力を見せている。前走京都記念も強力メンバーを相手に、きっちり3着。本馬の担当者からは「秋の疲れが抜けて、良い状態」というコメントを聞けていただけに、納得の結果でもあった。
　今回は中3週ということもあり・・・