バンドワゴンに見る夢の続き

今週末行われるきさらぎ賞。

今年は無敗のバンドワゴンとトーセンスターダムがエントリーし、近年まれにみる豪華さとなりました。

サトノルパンなどの伏兵陣も準備完了といったところで、もしかするとオルフェーヴル、トーセンラーなどを出した2011年に匹敵するメンバーなのかもしれません。

注目は、新馬戦、エリカ賞を圧勝したホワイトマズル産駒、バンドワゴン。

逃げ一本に絞り、抜群の持久力で後続を寄せ付けないレースっぷり。その持久力は父ホワイトマズルから受け継いだのでしょうか。

さて、このレースには、去年引退したある馬のファンが熱い視線を送っていることでしょう。

ホワイトマズル産駒の逃げ馬といえば、多くの人がシルポートを思い出すはずです。

マイラーズカップ2連覇など、主にマイル路線の重賞で活躍しました。G1でも4着など好走歴があるものの、結局勝つことができず・・・。

多くのファンはこの馬がG1の舞台で逃げ切る夢を見ましたが、それはかないませんでした。

宝塚記念を最後に引退したわけですが、そこから2か月後に彗星のごとく現れたバンドワゴン。新馬戦ではのちに3連勝するトゥザワールドを6馬身も離す完勝、続くエリカ賞も5馬身差。この衝撃の2戦に、シルポートファンは再び夢を見ます。


もちろん、バンドワゴンとシルポートは別の馬です。
距離適性もやや異なり毛色や勝負服などは当然ながら違います。

ですが、少なくとも私はこの馬の出現を心の底から歓迎しています。ここを勝って、いつかG1にも勝って、・・・。夢はまだまだ膨らむわけです。