短距離路線の好メンバーが揃った今年のファルコンS。昨秋の京王杯2歳Sを制したカラダレジェンド、朝日杯FS2着のショウナンアチーヴ、一戦毎の良化が目立つタガノグランパなどがエントリーしてきた。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

　カラダレジェンド(牡3、美浦・尾形和幸厩舎)は新馬戦と京王杯2歳Sを連勝。今回は骨瘤明けとなるので、その辺りに注意を払う必要がありそうだが、実績的にはこのメンバーに入ると上位。連勝を更に伸ばすことができるか。

　ショウナンアチーヴ(牡3、美浦・国枝栄厩舎)は前走の朝日杯FSで2着に入線。それまでは差す競馬に徹していたが、前走では早めに動いての2着だけにレースの幅が広がったと言えよう。1400mが合うタイプだし、このメンバー相手にどれだけやれるか。

　タガノグランパ(牡3、栗東・松田博資厩舎)は前走のアーリントンCで快速ミッキーアイルにはちぎられたものの、他馬には先着して2着をキープ。地力の高さを見せた。前走に比べると、とてもかなわない相手ではないし、ここは初重賞制覇を期待できる場面だろう。

　その他、距離短縮が良い方向に向いたサトノルパン(牡3、栗東・村山明厩舎)、芝替わりの自己条件を完勝したベルルミエール(牝3、栗東・高橋亮厩舎)なども出走を予定している。発走は15時35分。

【データ分析/過去10年】

人気…2年間だけではあるが、1人気はともに馬券圏外に敗れており勝ち馬の人気は2、4人気。しかし2着が11、12人気と波乱気味。

種牡馬(新装後の中京競馬場、1000万下以上の芝1400mで集計)…サクラバクシンオーが[3-1-0-4]ともっとも勝ち星を挙げており、続いてフジキセキが[2-0-2-8]と成績がよい。

枠番(新装後の中京競馬場、1000万下以上の芝1400mで集計)…内枠である1、2枠の成績が[4-2-1-43]、外枠である7、8枠の成績は[4-7-5-56]と先週の中京芝2000m程ではないが連対率、複勝率ともに内枠よりは外枠の数字が高い。

◆サトノルパン

・一週前調教診断/井内利彰

　中1週で東京競馬場への遠征となった前走。強い調教はなかったが、追い切り本数はしっかりこなしており、その結果、楽勝のレース内容だった。2歳時にはあまり追い切り時計が出なかったが、今は馬なりでも標準の時計が出る程度に攻め馬も動くようになっている。

　そのイメージがあっただけに、1週前のCコースの動きが意外。追走したとはいえ、先行した相手に追いつくのがやっと。そもそも、Cコースでの追い切りが初めてだったので、その点を考慮すれば、動きの評価自体がナンセンスかも知れない。それよりも、Cコースでやれるくらい、しっかりとしてきたと判断しつつ、最終追い切りは坂路で馬なり、4F54秒台なら合格、というひとつの目安を提示しておく。

・血統診断/望田潤
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