◆西園調教師「去年のスプリンターズSだって関東馬のフォーエバーマーク陣営が“絶対逃げる”とライバル宣言してきたけど、全く勝負にならなかっただろ」

「高松宮記念といえばスプリンターズS以上に皆がテンからバリバリ飛ばして差し馬が来るイメージがある」とはマジンプロスパーを出走させる中尾調教師。ローレルゲレイロで09年のスプリンターズSを勝った昆調教師も同意見で「中山1200メートルは逃げ馬がそのまま粘るケースが多いけど、高松宮記念は流れが速くなるから逃げ残りが難しい。同じスプリントGIでもタイプが違う」。

　3角までの距離こそ短くても、おむすび状のコース形態のため4角までのカーブが非常に緩やかで、なおかつ直線が短い中山1200メートルに比べて、3角までの距離が短く、直線距離が長い中京1200メートルは同じ距離でも求められる資質が異なるのかもしれない。

　実際、過去10年のスプリンターズSで逃げ切りが4回あったのに対して、高松宮記念は・・・