混戦模様の高松宮記念、有力馬の強みと死角は

2014年03月28日(金) 18:00


◆前走の中山は度外視も

 絶対王者がいた昨年と一転、混沌としている今年の高松宮記念。ただ高松宮記念は過去10年すべて1〜4番人気馬が勝っており、極端な穴狙いは難しいかもしれない。狙うとしたら3連単の2,3着をひねる形だろう。

 1番人気が予想されるのはストレイトガール。近走の成績から当然だろう。ただ、シルクロードSはステップレースの中では一番本番には繋がっていない。また、短距離馬は勢いのままにG1まで到達する馬がいる一方で、G1レベルになるといきなり勢いが止まるケースもある。後者の可能性も見たうえで、あとはオッズと相談というところか。今回のメンバーだとこの馬を外すことは考えづらいが……。  取扱いが難しいのがハクサンムーン。最近の高松宮記念だと、2ケタ着順級の大敗から復活して勝った例はないし、それどころか2,3着もほとんど無い。ただいまの中山の馬場は、それをこなせない馬にとっては地獄に近い状況。前走はノーカウントとしてしまう手もある。中京も重めの馬場ではあるが、今の中山とは雲泥の差だ。  レディオブオペラはハクサンムーンと逆のイメージで、これまで活躍してきたのが京都というのが引っ掛かる。京都で涼しい顔をして1分7秒台を出すような馬は中京だと逆にそのスピード能力が仇になることもある。

◆上位が揃って出走する阪急杯組

 ステップレースで一番本番に繋がりやすいのは阪急杯。今回は1〜4着馬が揃って出走する。

 コパノリチャードは・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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