エピファネイア、大人の風格

2014年04月03日(木) 18:00


◆エピファネイアは「8割、9割出来ている」

 早いもので、もう4月。今週の栗東は一気に春めいた陽気に変わりました。ちょっと前まで雪が降っていたなんて信じられないほどポカポカですよ。そして、GIシーズンに向けてスターホースたちも着々と臨戦態勢に入っています。

 この春は香港QE2世Cを目指すエピファネイアは今週、大阪杯に出走しますね。このローテーションは前例がありませんが、「オーナーサイドと相談してこのローテーションになりましたし、僕自身もこれがいいと思いました」と角居師は話していました。

「香港は調教できるスペースが狭いので日本で仕上げていったほうが調整しやすい」(角居師)ということもあり、今回の仕上がりは「8割、9割出来ている」とのこと。久しぶりですが、じゅうぶん力を発揮できる状態にありそうですね。

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エピファネイアは力を発揮できる状態

「昨年より子供っぽい面が抜けてきた」と角居先生は話していましたが、確かに。久しぶりにエピの顔をしげしげと眺めましたが、眼が大人びてきた印象を受けました。昨年はどこかやんちゃな面が潜んでいた気がするのですが、なんというか、どっしりとした印象を与える顔つきに変わってきた気がします。

 結構いいメンバーになりましたが、ここでいい結果を残して香港へ旅立ってほしいものですね。とても楽しみにしています。

 コパノリチャードは今朝放牧に行きました。栗東トレセン近くのグリーンファームへの短期放牧で、次走は京王杯SCに決まっています。

 宮師は戦前から「1200mがいちばんあっていると思う」と話していましたが、ホントそのとおりの強い内容でしたね。今度については「1200mを中心にはなるとおもうけど、1400mでもやれる馬だから。そのあたりを考慮してローテーションを組んでいく」とのことでした。

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コパノリチャードの次走は京王杯SCに

「マイルまで距離が延びても大崩れしないし、無理をさせていないのでまだまだ伸びしろがある」と、宮師はこの馬はもっともっとよくなると考えているようでした。

 こちらも競馬のローテーション的には年末は香港に遠征している可能性が高いですね。さて、方角は大丈夫なのかな!?

 シゲルスダチは中1週で鳴門Sへの出走が決定しましたね。ジョッキーは結局川田騎手になりました。この春のクラシックの主役が手綱をとるなんて、スダチすごいなぁ。

 トップハンデにあたる斤量56キロは決して楽な数字ではありませんが、前走後もしっかりスダチなりに疲れをとって調教も重ねているので。今回もきっちり走ってくれると思いますよ。

 追い切り後に取材にいったら、ちょうどレースに向けて蹄鉄を打ちかえているタイミングでした。以前は鉄を打ちかえるときは口元で余計なやんちゃばかりしていたスダチくんですが、今ではちゃんと口元に装蹄師さんがつくってくれたオモチャで遊びながらも体はジッとして鉄を打つ作業に身をゆだねていました。

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スダチは川田騎手とのコンビ

「おとなしくしてくれているので作業が楽になりました。ほんと、大人になりましたよ」と装蹄師さんも笑顔を見せていました。ひとつづつ、ちゃんと大人になっていますね、スダチくん。まず無事に、願わくば鞍上がいい結果をもたらしてくれますように。

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花岡貴子

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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