復活を期すヴィルシーナなどがエントリー 阪神牝馬S(GII)

2014年04月07日(月) 18:00


 ヴィクトリアマイルを睨む牝馬同士の戦い阪神牝馬S。ここ5走の不振からの脱出を期すヴィルシーナや、前走の京都牝馬Sで初重賞制覇を達成したウリウリ、調子を上げてきた秋華賞2着馬スマートレイアーなどがエントリーしてきた。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

 ヴィルシーナ(牝5、栗東・友道康夫厩舎)は牝馬3冠ではジェンティルドンナがいて全て2着と涙を飲まされ続けたが、昨年のヴィクトリアマイルでGI初制覇。改めて力のあるところを見せた。ここ5走の不振、初の1400mと不安材料はあるが、実績を考えると負けられないところ。

 スマートレイアー(牝4、栗東・大久保龍志厩舎)は条件戦勝ちから臨んだ秋華賞で2着に入線。愛知杯はデキとハンデに泣いたが、立て直された前走の大阪城Sでは牡馬相手に完勝。改めて力のあるところを見せた。今回は1400mへの対応が鍵となるが、マイルでの勝ちっぷりを見ると十分に対応できそうだ。GIに向けて弾みをつけたいところ。

 ウリウリ(牝4、栗東・藤原英昭厩舎)は前走の京都牝馬Sで重賞初制覇。末脚を生かすにはむしろこの距離は向きそうで、今の差しが決まる阪神コースなら連勝まであっても良さそうだ。

 その他、距離短縮で復活を期すGI馬ローブティサージュ(牝4、栗東・須貝尚介厩舎)、前走の阪急杯や3走前の阪神Cの内容から1400mでも問題無さそうなエピセアローム(牝5、栗東・石坂正厩舎)、故障明けだがチューリップ賞圧勝の実績があるクロフネサプライズ(牝4、栗東・田所秀孝厩舎)なども出走を予定している。発走は15時35分。

【データ分析/過去10年】(阪神芝1400mで行われるようになった2006年以降)

人気…1人気は[2-1-1-4]連対率37.5%、勝率50%と及第点。37.5%と1人気と並んで連対率が高いのは2、5人気。10人気以下の馬は[1-0-1-50]とあまり馬券にはなっておらず、極端な人気薄狙いは「ナシ」か。

脚質…内回りコースということもあるのか、4コーナー先頭の馬が[2-0-1-5]連対率25%、複勝率37.5%と比較的高い。しかしその後ろに付けている2〜4番手の馬は[2-1-2-24]連対率10.3%、複勝率17.2%と低くなっている。さらにその後ろ、5〜10番手は[3-6-4-33]連対率19.6%、複勝率28.3%と先行馬より10%近く上がっており、逃げ→差し→先行という順位付けか。ちなみに11〜18番手の馬は[1-1-1-38]連対率4.9%、複勝率7.3%。

馬番…4枠が[2-2-1-9]連対率28.6%、複勝率35.7%と一番優秀で続いて[2-3-0-15]連対率、複勝率25.0%の8枠、[2-1-0-12]連対率、複勝率20.0%の6枠が続く。複勝率では28.6%の2枠も高い。

◆ウリウリ

・陣営コメント/田代調教助手

「前走(京都牝馬S1着)はラチ沿いをいい脚で伸びてくれましたね。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。順調に乗り込めています。内回りの1400mという条件はどうかですが、状態はいいし、目標のヴィクトリアマイルに向けていい競馬を期待しています」

・一週前調教診断/井内利彰
 前走で重賞初制覇。連勝している勢いは、間違いなく出走メンバーでもトップだが、今回は1着経験のない阪神競馬場、前走から増える斤量と、こなすべき課題が多いというのも事実。ただ、中間の調教からは・・・

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