2014年04月09日(水) 18:00
シュタルケ騎手をゲストに迎えてのスペシャル対談第2回。「馬とのコンタクトの取り方」「コンディションの保ち方」「トレーング法」などなど、川須騎手と高倉騎手がシュタルケ騎手を質問攻めに!? 凱旋門賞ジョッキーの流儀に迫ります!
(取材・文/不破由妃子)
■日本で気をつけるべきは、太らないこと!?
川須 2010年にデビューした僕からすると、外国人ジョッキーがたくさん乗りにこられているのはもはや普通の状況なのですが、みなさん、言葉もわからない、競馬新聞も読めないという最低限の情報のなかで、どこの競馬場に行っても結果を出していますよね。コース形態も違うし、それによって流れもまったく変わってくるのに、すごいなと思って。
シュタルケ いくら情報があっても、その日の馬の調子にもよるし、競馬はゲートが開いてみなければわからない。だから逆に、情報だけでは乗り切れないよ。情報という意味では、パドックのボードをチェックして、人気の馬がどういう脚質なのかを周りの人に聞いたりするけどね。それで、その馬をマークしたり。それができるのは、情報というより経験が大事なのかもしれないけど。
川須 レースの流れのなかで、その日、その馬のベストを見つけるのがうまいですよね。競馬場で初めて跨る馬が多いと思いますが、馬とコンタクトを取るにあたって、一番大事にしていることはなんですか?
シュタルケ 返し馬はもちろん、ゲートを出てからの耳の形ひとつを取っても、伝わってくるものがいろいろあるからね。情報にとらわれることなく、そこで得た自分の感覚を大事にするようにしてる。あと、日本の場合、連続騎乗のときはパドックで乗らないこともあるけど、パドックはなるべくたくさん乗っておきたいね。パドックで跨ったら、まず鐙の長さを見るでしょ? それを合わせながら、馬の反応を窺ったりしてね。レースに出るまでの限られた時間のなかで、できるだけ多く馬を感じて、そこで得たものを少しでもレースに生かしたいと思ってるよ。
高倉 世界各国の一流ジョッキーが乗りにきているわけですから、巧いのは当然なんですが、僕はやっぱり馬の御し方が違うなぁと思って、いつも注目しています。一緒に乗っていて“スゴイ!”と思うことが多々ありますからね。世界の一流ジョッキーの騎乗を間近で見られるのは、本当に貴重です。
──シュタルケ騎手にとって、“一流ジョッキー”とはどんなジョッキーですか?
シュタルケ その国の競馬に合わせて乗ることができる、適応力を持ったジョッキーが一流だと思う・・・
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元祖「キシュトーーク」のレギュラー陣、国分恭介、国分優作、松山弘平、川須栄彦、高倉稜を中心に、栗東・美浦・地方からも幅広く、これからの競馬界を担うU25の若手ジョッキーたちが登場します!