2014年04月12日(土) 18:00
◆一段と重要性を増す桜花賞
近年の桜花賞は、まだ幼い3歳牝馬の春の先駆けにふさわしい、軽快なスピード重賞にとどまるものではない。生産界の進展につれて、以前よりまた一段と競走体系の中で重要なレースになっただけでなく、生産界の向かうべき方向を明らかにしてくれる。勢いに乗る時代の流行血脈の隆盛を示しながら、次代を予言することさえある。
とくに新阪神コースになった2007年以降の快走馬は素晴らしい。ダイワスカーレット、ウオッカ、ブエナビスタ、レッドディザイア、アパパネ、マルセリーナ、ホエールキャプチャ、ジェンティルドンナ……。春の3歳牝馬の主役が明らかになること、すなわち、やがて日本のチャンピオンに育つエース級の登場でもある。牝馬のレベルが高い年があるどころではなくなっているところが、すごい。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。