2014年04月14日(月) 18:00 15
※本日はアンタレスSの見どころも更新しております。下部のバックナンバーよりご覧ください。
3歳牡馬のクラシック第1弾皐月賞。バンドワゴンの回避は残念だが、弥生賞、スプリングS、若葉Sのトライアルで権利を取った馬は全て出走予定となっている。そして3戦3勝のトーセンスターダム、唯一負けた相手がハープスターというイスラボニータなどもエントリー。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。
トーセンスターダム(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)は能力はメンバー中1、2を争うが、まだトモが甘く初めて直線に坂があるコース、初の長距離輸送など課題が残る。コーナー4つのレースも前々走で経験しているものの、当時は9頭立て。荒削りで器用さには欠けるだけに、フルゲートの中山2000mでどんな競馬をするか、鞍上の騎乗も含め楽しみだ。
トゥザワールド(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)は長距離輸送、中山2000mを経験している強味がある。今回は更に相手強化となるが、前走のように自在に動ける脚は中山2000mでは大きな武器。ちなみにトーセンスターダムと同じ中沢助手が担当。パドックでどちらを引っ張るか注目するのも一興か。
イスラボニータ(牡3、美浦・栗田博憲厩舎)は共同通信杯で1頭だけ57キロを背負って、休み明けながら完勝。折り合い面に課題が残るので初めての2000mがどうかだが、コーナー4つならこなせていい。それより跳びが大きいので、小回りの中山がどうか。初の右回りに関しては、ウッド調教でもスッと手前を替えており問題ないはず。
ロサギガンティア(牡3、美浦・藤沢和雄厩舎)はスプリングSでまともに出遅れて、コーナーでも外に膨れたりと、気性面での幼さを見せながらのV。再度中山コースで落ち着いて臨めるはずだ。跳びがキレイなので、最終週の荒れ馬場さえこなせれば面白い。
その他、前走は追い出しが遅れたワンアンドオンリー(牡3、栗東・橋口弘次郎厩舎)、スプリングSは休み明けでテンションが高かった2歳王者アジアエクスプレス(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)、23年ぶりの牝馬の出走となるバウンスシャッセ(牝3、美浦・藤沢和雄厩舎)などに注目が集まる。発走は15時40分。
【データ分析/中山過去9年】
人気…1人気は[3-1-1-4]勝率33.3%、複勝率55.6%と勝率が高い。2人気[0-2-2-5]、3人気[1-0-3-5]は複勝率が高い。1~3人気がすべて4着以下に負けてしまったことはない反面、1~3人気で決まったのは昨年だけと中波乱傾向。
朝日杯FS勝ち馬…前年の朝日杯FSを勝って同じ中山競馬場で行われた皐月賞に出走した馬は7頭。成績は[1-0-1-5]複勝率28.5%とGI馬としての期待に応えていない。しかし掲示板の5着まで幅を広げてみると7頭中6頭が掲示板に乗っており、ばっさり切るのは危険か。
脚質…4角先頭で直線を向かえた馬は[2-0-1-6]勝率22.2%、複勝率33.3%と比較的優秀。過去の皐月賞でも4角先頭で馬券になった馬は6、7、7人気と穴っぽいところなので、逃げ馬には注意。数値が高いのは逃げ・先行馬を見ながら競馬をする6~9番手の馬。[4-2-3-29]複勝率23.7%と2~5番手で回った馬[3-3-3-35]複勝率20.5%を凌ぐ。なお、4角を11番手以下で回った馬の成績は[0-4-2-61]複勝率9.0%と不振。勝ったのは1993年のナリタタイシンまで遡る。
◆トーセンスターダム
・陣営コメント/池江調教師
「前走(きさらぎ賞1着)は最後しっかりと伸びていい勝ち方でしたね。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。順調に調整できています。1週前追い切りはジョッキーに乗ってもらいましたが、いい時計が出ていたし、このひと追いで当週はもっと動けると思います。前走で緩い馬場を経験しているので、今の中山でも楽しみですよ」
・一週前調教診断/井内利彰
デビューから3連勝。特に前走はレース間隔が中10週と久しぶりだったが、それは問題にはならなかった。今回もほぼ同じレース間隔。それを考えると、追い切り本数もほぼ同じ、追い切り場所やその時計も大きく変化していない。
むしろ・・・
netkeibaライター陣
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