2014年04月16日(水) 18:00 13
◆松田博調教師が皐月賞に送り込む“伏兵”タガノグランパ
サンデーサイレンスが種牡馬として全盛を誇っていたころ、POGの世界では人間の本性が分かるくらいの激しい争奪戦が繰り広げられていた。現実のオーナー、牧場、調教師の間でも似たような状況だったように思う。種付け料から、頭数まで…その人気は尋常ではなかった。
サンデーサイレンスの“最高傑作”ディープインパクトも、当時のサンデー人気が思い出される雰囲気になってきた。とある調教師の“泣きの弁”を聞いてもらいたい。
「正直、2歳の話はしたくない。なぜって(入キュウ予定馬に)ディープ産駒がいないんだ。牧場サイドやオーナーがキュウ舎の成績を見て預託先を決めるんだろうけど、そんな中でディープ産駒がいないってことは、そういうふうに思われているってことだろうから…」
今やディープ産駒の管理状況がキュウ舎の“ステータス”に多大な影響を与えている。もちろんオーナーにとっても同様で、売却される産駒の値段は“ステータス”込みだからこそ高額になる。実際、種付け料は07年の1200万円スタートから、現在は2000万円にまで跳ね上がった。
そんな中、「ナムラ」の冠で知られる奈村信重氏が今までとは違った姿勢を見せている。「これまで・・・