大混戦も重視すべきはトライアル!/皐月賞

2014年04月16日(水) 18:00

■皐月賞(G1・中山芝2000m)フルゲート18頭/登録19頭

【コース基本情報】中山芝2000m Bコース使用

・コース回収率

 [低い] 単56%・複勝69% ふたケタ人気馬の大不振で回収率は超低空飛行

・馬連万馬券出現率
 [標準] 12.5%(平均値↑0.1% 馬連平均配当5651円)

・枠番別成績(16頭立て以上) ※枠番値については末尾参照
 [1枠〜3枠] 勝率 5.3% 連対率11.8% 複勝率17.3% 複回率 44% 枠番値-0.1
 [4枠〜6枠] 勝率 7.0% 連対率13.3% 複勝率20.8% 複回率 71% 枠番値+0.1
 [7枠〜8枠] 勝率 5.5% 連対率10.3% 複勝率15.0% 複回率 60% 枠番値+0.1
 →外枠の数値がやや低めも枠番値に差はほぼナシ。意外に有利不利がない。

・脚質別信頼度
 先行≧差し>>追込>>逃げ 逃げ切るのはイメージ以上に難しいコース

・推定ラップ&タイム
[持続]35.8-50.3-35.4=2.01.5 中盤で緩まず上がりもソコソコ速い持久戦

 まず驚いてしまうのが、当コース全体の尋常ならざる回収率の低さ。中山の芝というだけで荒れそうな印象を受けるが、実際には人気薄がまったく走っておらず、当然ながら回収率も低め。10番人気以下馬はトータル[2-8-10-388]で勝率0.2%、連対率1.5%、複勝率3.2%と、不振にあえいでいる。

 また、枠番別成績で内外に差が見られないというのも、いわゆる「中山芝」のイメージを裏切るもの。最も好成績なのが中枠で、次いで内枠、外枠といった順番ではあるのだが、枠番値にほとんど差が出ていないことから「外枠不利」とはとても言えない。ほんの少し評価を割り引く程度が、外枠の適切な扱いと思われる。

 さらに・・・

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小林誠

競馬業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加。2005年に前半3ハロンタイムに特化した予想メソッドを発表し、それを用いた予想をnetkeibaにて公開している。コーヒー党、無類の猫好き。

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