2014年04月17日(木) 18:00
◆ハピネスダンサーの“持ってる感”
先週は桜花賞ウィークというよりハープスターウィークでした。
「この馬は、無事に自分の力を出せる競馬ができればそれでいい」とずっといい続けてきた松田博師。そのとおり、力の違いを見せつける結果を出しましたね。ほんとによかった。
皐月賞にはハープスターの僚馬・タガノグランパが出走します。この血統は気うるさい馬が多いのですが、この馬だけはとてもおとなしい。
「担当の増井(助手)がおとなしい性格だからか、とても相性がいいようだ。とてもよかった。」と松田博師はこのコンビの相性のよさをとても喜んでいましたよ。
相性ってホントに大事で。人馬でこんなにフィットしているのも珍しいくらい。枠については今朝「内過ぎず、外過ぎないほうがいい」と言っていました。先週とは場は違えど、真ん中の偶数枠は理想的なのではないでしょうか。
タガノグランパ
今週の皐月賞、武豊騎手がすごく嬉しそうに共同記者会見に応じていたのが印象的でした。先週の主役は戦前からハープスター、脇役にまわった豊さんはとても控えめでしたから。今週はじゅうぶん優勝を狙える1頭に騎乗するとあって、先週とは一転、晴れ晴れとした笑顔を見せていました。(会見レポートもぜひ読んでくださいね!)
そんな豊さん、トーセンスターダムについて「“何か秘めているものがある”雰囲気があるんでね。今はまだ出ていないんだけど」と話していました。要はトーセンスターダムはあの武豊に“持ってる”と言われているわけです。これはね、面白い。やっぱりデビュー前から実績のある人に“持ってる”と言われる馬は違いますから。すぐに走らなくてもそのうち絶対、何かの結果を出すものです。
わたしもトレセンで取材を続けている中で、何度となく「この馬は“持ってる”。絶対走るから、よく見ておけ」と声をかけられています。そして、この人がそういうなら、という馬は本当に結果を出します。仮に勝てなくてもかなりいい線をいく成績を残すとか、ね。
ここ最近ではフローラSに出走予定のハピネスダンサーですね。担当しているのはスーパークリークを手掛けた加藤助手。「スーパークリークがデビューする前に感じた“持ってる感”をこの馬からも感じる」と、昨年から何度も聞いています。ここまで体質が決して強くないこともあり、慎重に使われてきました。いま、ミモザ賞を制して5戦2勝のキャリア。まだまだ底知れないですし、メイショウサムソンという地味な血統もなかなか魅力的です。その“持ってる”何かがいつ花開くのか、ワクワクしてます。
ハピネスダンサー
陽春S、シゲルスダチは残念ながら除外。お休みです!でも、まぁ、このとおりトレセンでは飄々と過ごしていますので。ファンのみなさま、ご安心くださいませ。
シゲルスダチ
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花岡貴子
デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)