2014年04月24日(木) 18:00
◆ブエナビスタと再会した松田博師
ウインバリアシオンが天皇賞(春)の1週前追い切りを無事終えました。ラスト、気合をつけられるとスッと反応してよく動いていましたね。実にいい雰囲気です。
ちょっと前まで屈腱炎に悩まされていたなんて、嘘みたい。調教を重ねる姿は順調そのものです。
今週から身につけるゼッケンが天皇賞(春)専用の特殊なものに変わりました。
「やっぱり名前入りはいいね〜」と竹邑厩務員。ほんとに!でも、できれば普段の毎日も名前入りに変わって欲しいですね。「GIのタイトルをとらせてあげたい」と中山助手も力を込めて話していました。
ウインバリアシオン
これまでの実績と力量を考えたら、バリくんが名前入りゼッケンをもっていないのが不思議なくらいです。
バリが普段運動する場所はハープスターやトーセンラーも周回しています。近い将来、ハープスターの近くをバリくんも名前つきのゼッケンで歩けるようになるといいですね。
さて、そのハープスターですが。次走に向けて、徐々にですがピッチをあげつつありますよ。そして、松田博師は皐月賞に管理馬を出走させていましたから、目の前でイスラボニータが優勝する様子を見ていました。優勝馬への感想は「強かったな」とのこと。でも、2歳の夏の出来事とはいえ、ハープスターはその“強かった”馬をコロッと負かしたじゃありませんか。
「またハープスターの評価が上がりますね」と指揮官に問うと「そうだな」とニッコリ笑顔を返してくれました。
ハープスター
新潟2歳Sのレース前に寝藁を食べておなかがタプッとしていたにもかかわらず、あのレースぶり。息の乱れもなくケロッとして、かつ体はスッキリした、という逸話を思い出しました。これから、まだまだ新しい伝説を紡いでいくことでしょう。
ブエナビスタの妹・サングレアル、抽選を突破してフローラSへの出走が叶ってよかったですね。「だいぶ体がしっかりしてきた」(松田博師)とのことですし、オークスの出走権を確保してほしいものです。そうそう、松田博師は今週、ブエナビスタの初仔と対面してきたそうですよ!2月3日生まれですから、生後2か月ちょっとですね。「若干、小ぶり」とのことですが元気に育っていたそうです。そして何より「しっかりしたお母さんぶりだった」と母になったブエナの近況を聞けて胸がキュンとしました。無事、健やかに育つようお祈りしております!
サングレアル
シゲルスダチは陽春Sを除外になったので厩舎で調整されています。1200がベストディスタンスですが、開催が京都・東京に変わりちょうどいい番組が見つけにくくなりました。そこで、次走は新しいチャレンジに挑むことになるかもしれません。
「新潟の駿風S(5月3日、芝1000m直線)と京都の高瀬川S(5月4日、ダート1400m、ハンデ)のどちらかにいこうと思ってるよ」と西園師。おぉ、1000mの直線競馬ですか!前回、ラストが少々止まってしまっただけに、これは面白そうですね。 「北九州記念2着の実績が示すとおり、スダチは実力もある。その馬の秘めた可能性を引き出してあげるのも調教師の仕事だからね。ジョッキーの調整もあるし最終的にどちらのレースになるかは決めていないけれど、新潟の千直は試し甲斐のあるレースだと思うよ。」(西園師)
ここにきて、また新たな一面が見られるかもしれませんね。来週が待ち遠しいです!
シゲルスダチ
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花岡貴子
デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)