◆今日は桜子さんも、すみれちゃんも不在です

キング　（……）

キング　ナヌーッ！

キング　オイオイ、先週は連載三回目にして司会が変わったと思ったら、今回は私ひとりだとっ？　恐るべしnetkeibaだナ。

キング　なになに？　ミス桜子はエピファネイアのクイーンエリザベス2世カップで香港取材中、ミスすみれは本業の秘書が忙しい……って、私は誰と話しているんだッ!?

キング　ウムム、ともあれ今回も進めなければなるまい。ええと、今週のレースといえば、マイラーズC、フローラS、そして福島牝馬Sか。オオ、フローラSにはサングレアルが出るのか。母はいわずと知れたビワハイジだが、私はその母アグサンに注目だナ。アグサンの牝系はドイツの名門。その妹のサトルチェンジはマンハッタンカフェの母だからナ。ドイツと日本の相性の良さをうかがわせる。

キング　こういった牝系を重ねられるのもウイニングポスト８の醍醐味なんだナ。とくにオススメしたいのは、自分ならではの牝系を構築することだナ。牝系には“大舞台で力を発揮しやすくなる”といった「特性」が付与されるのだが、その牝系が活躍することによって「特性」を受け継ぐ可能性が高まるから、やり込み甲斐があるゾ！

キング　……ふう、なんだか疲れるし、むなしいナ。そもそも私の役割はボケのはず。それなのに突っ込みはいないし、しかもゲームのPRもしなくてはならない。アアッ、限界ダッ、そもそもコラムのタイトルは「桜子とキングの当たっていいとも！」じゃないカッ。netkeiba読者の皆さんには悪いが、私はもう帰るぞ！

キング　もうやめだ、やめダッ！

鳴尾　キングさん？

キング　ムムッ？　小僧、誰だ？　私はいま大変機嫌が悪いんだ。

鳴尾　すみません、すみません。でも呼ばれたもので……

キング　ナヌッ、私は誰も呼んでないゾ。

鳴尾　いや、桜子さんに頼まれたんです。今回はキングさんひとりになるから、って。

キング　オオ、そうか！　さすがミス桜子、抜かりがない。だがこんな小僧で役に立つのか？

鳴尾　いちおう天下のコースポの記者ですから。

キング　ホホウ、ではフローラSの注目馬をあげてみるがいい。だが答えによっては帰ってもらうぞ！

鳴尾　さっき帰るっていっていたのはキングさんじゃないですか……

キング　ムムッ？

鳴尾　いいます、いいますから怒らないで下さいよ～。

キング　ウム。いってみるがいい。

鳴尾　（キングさん、男にはキビシイな……）

キング　ナヌッ？

鳴尾　ええと、やはりフローラSで人気はマジックタイムでしょうね。クイーンCでフォーエバーモアに0秒差の2着ですから。とはいえ、内容的には余裕残しの1着馬に完敗でした。それならここはやはり穴狙い！　でニシノアカツキに注目です。

キング　ホホウ。その理由は？

鳴尾　この馬の牝系をたどるとクランチーカ、カルニオラの名が出てきますが、カーリアン、レインボウクエストと日本でもお馴染みの母父で底力が期待できます。とくにカルニオラは凱旋門賞馬のソーマレズの近親なんですよね。そういった優秀な牝系に加え、直線の長い東京は末脚勝負のこの馬にとって有利な舞台。さらに前走の大敗も中山の極重馬場が合わなかったという理由があります。穴記者としては、一発を期待したいですよね。

キング　オオ、やるじゃないか。見直したゾ、ミスター草平。確かにこのレース、荒れるかもしれんナ。

鳴尾　いやあ、キングさんにほめられて嬉しいです。あれっ、もうこんな時間。僕、残業はしたくない主義なんで、もう帰りますね。

キング　ナヌッ、ミスター草平、もしかして日本で知られるゆとり世代か!?

鳴尾　じゃっ、サヨナラ～。

キング　オオ、これではまたひとりじゃないか。……仕方ない、私だけでやるか。

キング　来週も、見てくれるかナ？

キング　いいともー！（なんだかとってもムナシイゾ……）

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有馬桜子：初代ウイニングポストから登場している、才色兼備の競馬キャスター

ホーク・キング：海外競馬コーディネーター。netkeibaとのコラボ特典で登場する限定キャラクター

鳴尾草平：コースポの新人記者。ゆとり世代の残念系イケメンだが意外な一発も