2014年05月08日(木) 12:00 21
◆後藤騎手に代わって託された戸崎騎手
昨年暮れの朝日杯FS(GI・芝1600m)で2着と惜敗し、2歳チャンピオンの座を逃す形となったショウナンアチーヴ。しかし「勝ちに行った競馬をしての負けですし、まあその点では良かったと思いますよ」と、国枝師は笑顔で振り返る。その口調や笑顔からは、朝日杯FSは既に過去の出来事と割り切っているように感じられたが、やはり悔しさはあるはずだ。
NHKマイルCを目指す同馬の今年初戦は、中京競馬場でのファルコンS(GIII・芝1400m)が選択された。他馬より重い57キロを背負っての出走だったが、この馬の実績を考えると6着という成績は、若干物足りなさを感じる。だが、「あの時はレースは流れてくれましたが、57キロを背負っていましたし、直線で前がゴチャついて脚を余す形になってしまいましたから」と師の中では敗因ははっきりしていた。
叩き2戦目は中山競馬場で行われたニュージーランドT(GII・芝1600m)。当然、1度使われての上積みも期待され、1番人気に推されての出走となった。「ファルコンSの時より体も絞れていましたし、レースも流れてくれました。出遅れて後ろからになりましたけど、うまく立ち回れましたし、最後はキッチリと差してくれましたね」(国枝師)
この時のハナ差の2着はショウナンワダチ(牡3・大竹正博厩舎)で、アチーヴと同じ馬主の2頭が揃って、NHKマイルCの有力候補として堂々と名乗りを挙げる形になった。
▲前哨戦ニュージーランドTできっちり結果を出したアチーヴ(撮影:下野雄規)
本番に向けて視界良好と思いきや、主戦の後藤騎手が落馬負傷でアチーヴの騎乗が不可能となる。
「せっかくトライアルを勝てましたし、本番で・・・
netkeiba特派員
GIの注目馬にスポットを当て、主戦騎手や管理調教師を独占取材するnetkeibaのスペシャルインタビュー。GIに向けた意気込みや中間の調整過程、レース後に直撃し、戦いの舞台裏にあった知られざる真実を語っていただきます。