2014年05月21日(水) 18:00
◆“スペシャルな母子”が寄り添う姿がパソコンの壁紙として貼られている平田修調教師
ハープスターの桜花賞に続く「牝馬2冠当確」ムードに、高岡功記者が待ったをかけた。“坂路野郎”はあくまで愛称。栗東トレセンの隅々まで駆け回り、“新鮮なネタ”を仕入れることに何よりこだわる男は、第75回オークス(25日=東京芝2400メートル)のとっておきの穴馬にたどり着いた。あの「天才娘」ベッラレイアの初子ベッラレジーナが見せる“世紀の番狂わせ”。「トレセン発秘話」拡大版で、その可能性に迫る--。
平田修調教師が仕事で使うパソコンには、トレーナーにとって“スペシャルな母子”が寄り添う姿が壁紙として貼られている。実際にお見せできないのがホント残念だが、子供を守るように、そっと体を支えているのが厩舎開業2年目に彗星のように現れたベッラレイア。そして母に体を預けるようにして、あどけない表情を浮かべているのが今年のオークスに出走するベッラレジーナの当歳時の姿だ。
母は“悲運のランナー”だった。新馬戦を上がり33秒8という目の覚めるような末脚で快勝し、一躍脚光を浴びる存在になったものの…。桜花賞を目指して登録したクイーンCで除外、翌週のアーリントンCに矛先を変えるも、また除外の憂き目に。仕方なく選択したすみれSでは3着に敗れ、最後の切符をかけて投票したフラワーCも、またまた除外されてしまうツキのなさだった。
「ベッラレイアは走ることにかけては天才だったけど、あの馬ほど運のない馬もいなかったよね。除外の連続で結局、桜花賞は使えなかったし、古馬になってからのレースでも、肝心なところで苦手な道悪競馬になることが多かった。あれだけ能力があっても、それを出し切れないまま終わることもあるんだなって、本当に残念に思ったもんだよ」(平田調教師)
実に好対照なのは、その子供ベッラレジーナの歩みだ。ひと息入れて立て直した後の4月の未勝利戦を快勝すると・・・
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