2014年06月06日(金) 18:00
◆新勢力も見当たらず、伏兵狙い
6月のこの時期に移ったのは2012年から。この重賞で小差2着に突っ込んだショウナンマイティ(今年は日曜の安田記念に出走)は、7月のGI「宝塚記念」でオルフェーヴルの3着。昨2013年は、この鳴尾記念を3着したダノンバラードが、宝塚記念でゴールドシップの2着に食い込んでいる。
1月のAJC杯(GII)で2着に好走したあと3回連続して凡走しているが、うち2回は2400-2500m。全連対記録が2200m以下に限られるこの馬にとって、距離が長かったろう。また、前回の新潟戦はレース上がりが34秒1の高速上がりのレース。ディープインパクト産駒にしては鋭い切れを持たないこの馬に、一番不向きなレースが連続したため。
それでも前回の新潟戦では珍しく積極的なレースを展開し、直線残り100mの地点まで先頭だった。気合を入れるレースをしたことにより、あまり調教駆けしないこの馬にしては、併走で見劣ったとはいえ、最終追い切り「坂路53秒2-38秒4-12秒1」なら上々。阪神内回り2000mで多少なりとも時計がかかって不思議ない芝状態。早めに進出してヴェルデグリーンの2着に踏みとどまったAJC杯の再現が望めると考えた。
幸騎手はテン乗りではなく、1000万特別を勝った際に先行して抜け出している。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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