ワールドカップ出場国の競馬開催

2014年06月14日(土) 12:00 17


◆リオデジャネイロのここに注目

 サッカーワールドカップ・ブラジル大会が始まりました。競馬ファンの中にも、これが始まると気が気じゃないという方がいらっしゃると思います。でも、どうか競馬をお忘れなく。

 さてみなさん、ブラジル・リオデジャネイロ名物の1つに、コルコバードの丘に立つキリスト像がありますね。雄大な空撮映像はリオの紹介に付き物なので、見たことがないという方はいないでしょう。

 その映像に、たびたび競馬場が映し出されるのをご存知ですか?「エッ、なにそれ?」というあなた、次にそれを見る機会があったらよくご覧下さい。キリスト像が立つ丘のふもとに、周回コースとたすきコースらしきものが見えるはずです。

 それはHipodromo da Gavea、ガヴェア競馬場です。ブラジルもれっきとした競馬開催国。ワールドホースレースランキングを発表しているInternational Federation of Horseracing Authorities(IFHA=世界競馬統轄機関連盟)の加盟国でもあります。

 では、今回のワールドカップに出場する32カ国(地域)のうち、競馬を開催している国は何カ国あるでしょう?

 答えは、22カ国以上。現時点では、ハッキリした数字はわかりませんでした。ただ、22カ国以上としたのには根拠があります。

 まず、IFHAには、アルジェリア、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、チリ、クロアチア、フランス、ドイツ、イギリス(イングランド)、ギリシャ、イタリア、日本、韓国、メキシコ、オランダ、ロシア、スペイン、スイス、アメリカ、ウルグアイの計21カ国が加盟しています。このうちクロアチアは、競馬が行われていることを確認できなかったので、ここでは除外しました。

 次に、IFHAには加盟していないものの、競馬場のサイトなどがあって、競馬をやっていることがわかった国が、コロンビアとイランの2カ国。これで22カ国です。

 このほか、カメルーン、コートジボワール、コスタリカ、エクアドル、ホンジュラス、ガーナにも競馬がある(あった)らしいのですが、今のところ詳細がわかりません。不確実なことを書くわけにいかないので、ここでは22カ国としておきます。

 ところで、今回の話を書こうとインターネットを検索していたら、イラン競馬の情報サイトを見つけちゃいました。そこでは、なんとレースの生中継が見られるんです!この原稿は、日本時間13日夜(イラン歴1939年3月23日、現地時間夕方)に放映されていたGonbad競馬の中継を見ながら書きました。アドレスはhttp://www.asbdavani.com/。ペルシャ語を日本語に翻訳して閲覧してみて下さい。なかなかおもしろいですよ!

 競馬も世界の至るところで行われています。オッと、まだ見ぬ国の競馬場へ行きたくなってきちゃいました!

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矢野吉彦

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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