2014年06月14日(土) 18:00 44
◆これまでとは一変の快走に期待
中央場所の春シーズン末の重賞には、この春の成績はどうも物足りなかった。夏休みの前にもうひと稼ぎしたい。そんなトーンの「もうちょっと組」のベテランと、ここでステップアップし、夏から秋にはさらなる上昇を展望する若手の「やがては…組」がいる。
どちらにも魅力はあるが、この夏以降はこれまでとはちょっと違うぞ。さすがにもう路線変更に踏み切ったと思える4歳タマモベストプレイ(父フジキセキ)に期待したい。春は物足りなかった「もうちょっと組」であると同時に、さらなる上昇を目ざす「やがては…組」でもある。タマモベストプレイは、きさらぎ賞を制し、スプリングSはロゴタイプの2着。皐月賞は1分58秒5で乗り切り、勝ったロゴタイプと0秒5差。日本ダービーは2分24秒7で、キズナと0秒4差。前回の目黒記念2500mも2分31秒5で差は0秒5だけ。
これまでの同じフジキセキを父に持つ兄たちと異なり、スプリンターやマイラーではないのである。だから・・・
柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。