予測不能の『函館スプリントS』を解く3つのカギ〜大石川大二郎/函館スプリントS

2014年06月16日(月) 18:00

13年函館スプリントS

◆函館であってもタイム指数はかなり重要視できる

 東京・阪神開催は続くものの、新馬戦と函館開催が始まると「ああ、もう夏競馬だな」と気持ちが少し和らぐのがこの季節。競馬熱のギアが一段落ち、予想もいい加減になりやすいのは長い競馬ファンとしては御愛嬌かもしれないが、反対にこの時期だからこそしっかりと予想を組み立てておけば一気に稼げる時期ともなる。気を引き締めていこう。

 皆さんも『函館スプリントS』というと、「どうもつかみどころのないレース」という印象が強くはないだろうか。それもそのはず、1番人気から3番人気で決まるガチガチのレース(2011年)もあれば、10番人気以下がスバッと飛び込んで3連単は20万、30万円超え(09年・06年)というような荒れ方もするのがこの『函館スプリントS』。ガチガチ、中荒れ、大荒れ、なんでもござれ。厄介なことに、それが毎年毎年傾向を変えて現れる。

 昨年でいえば、前年の勝ち馬ドリームバレンチノが1番人気に押されながら7着に敗退。代わりに12キロ増で太目かと思われた6番人気パドトロワがスンナリ先行からそのまま押し切って1着、3連単配当は16万円台をつけている(ちなみにドリームバレンチノは優勝時より3キロ重い斤量が影響していたと思われる)。一昨年は1、2番人気がワンツーしたものの準オープンさえ勝っていない最低人気ビスカヤが3着に食い込んで3連単は7万円超の配当。固い予想がいいのか、荒れた予想がいいのか、本当につかみどころのないのがこのレースなのだ。

 ところが、データを見直してみると、それなりに“らしき傾向”は見えてくる。

 最初にいっておきたいのは・・・

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