2014年06月17日(火) 12:00 21
◆特に斤量が気になる函館芝1200m
函館スプリントSになると私が毎年書いているのが「牝馬重視」「斤量の軽い馬重視」である。何年も同じことを書くのは気が引けるので、今年はちょっと切り口を変えてみようと思う。
斤量は各馬の属性やハンデ戦の場合は実力によって決められているはずのもの。ただセックスアローワンスは距離を問わず一定だし、定量戦の重量もレース条件にいちいち沿っているわけではない。結果として、斤量差が効きすぎるということもありうるはずだ。
サマースプリントシリーズ全体を通してそのような傾向はあるように思うのだが、中でも函館芝1200mでは斤量が気になる。
まずは牡牝での2キロ差がどのくらい効いているか。期間内の、牡馬も出られるレースのみを対象に性別成績を調べると・・・
須田鷹雄
1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。