2014年07月30日(水) 12:00 22
母ウインドヴェインはアストンマーチャン(07年スプリンターズS-GI)の半姉にあたるため、スタミナを備えたエリシオ産駒でありながら現役時代はスピードタイプとして活躍し、全4勝を芝1400m以下で挙げた。繁殖牝馬としては現在4頭をデビューさせて3頭が勝ち上がり、残る1頭も新馬戦のみ出走して3着と悪くない成績だ。「ハーツクライ×エリシオ」はアドマイヤラクティ(13年ダイヤモンドS-GIII)と同じ組み合わせ。スタミナ色が強いだけに、本馬のように牝系からスピードを受けた配合は全体のバランスを考えると好ましい。芝中距離向きで大物感があり、重賞クラスの活躍が期待できる。
●トーセンクローチェ(牝 美浦・小桧山悟 父ストーミングホーム、母マイネレジーナ)半姉マイネイサベル(父テレグノシス)は府中牝馬S(GII)、中山牝馬S(GIII)、新潟2歳S(GIII)を制した名牝で、母マイネレジーナは・・・
栗山求
68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG