時計の速いダートでこそ/越後S

2014年08月08日(金) 18:00


左回りのダート短距離は大得意

 進路によっては「台風11号」の影響をかなり受けそうだが、新潟まで遠征して、少々の雨や風で馬券を控えても始まらない。いつものように出動する。  ダート1200mこそベストに近いスピード型がそろって、厳しい流れ必至の組み合わせ。時計の速いダートでこそ真価発揮の6歳馬インディーズゲーム(父インディアンチャーリー)から入る。

 全4勝が左回りの東京、新潟に集中し、左回りのダート1200-1400mは通算10戦【4-2-1-3】。着外3回も、4、5、6着。ダート1400mを1分23秒6の前回の6着がただ一度の凡走に近い成績だが、6ヶ月の休み明けで、外枠からかかり気味でハイペース追走になったのが敗因。直線では先頭に並びかけそうなシーンもあり中身は悪くない。この1200mならハイペース追走から鋭く伸びる。

 ここは、前走をステップに得意の左回りのダート1200mに照準が合う形になった。

 昨年のこの時期に新潟ダート1200mを快勝した際は、重馬場で1分10秒1(34秒8-35秒3)。好位からまくって出ての2馬身差の完勝。あの内容で十分通用する。

 左回りのダート歓迎は、おそらく血統背景にも関係する。父方は、フォルティノを3代前にもつ祖父インエクセスの代からアメリカ血統に転じ、高速ダート向き。母方も現代はアメリカ血統が濃くなり、ダートなら高速決着歓迎。祖母は、芝の京成杯AHを勝ち、ダートのエルムSも勝ったシンコウスプレンダ(父デイジュール、その父ダンチヒ)の4分の3同血の姉にあたる。雨でダートが締まるのは歓迎だろう。

 まだ底を見せていない3歳牝馬エイシンゴージャス(父イクスチェンジレートは、ダンチヒ直仔)と、同じくまだまだ強くなりそうな4歳マルヴァーンヒルズ(父ストリートセンス)が相手本線。穴馬は57キロでも追って鋭いナリタシーズンか。

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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