古馬の重賞上位常連と3歳トップクラスのマイラーが対決!! 関屋記念(GIII)

2014年08月11日(月) 18:00


 サマーマイルシリーズの第2弾・関屋記念。今年は初参戦となるダノンシャーク、クラレントといった実績馬にショウナンアチーヴ、タガノブルグの3歳トップクラスの馬が参戦。世代間の力比べという点でも非常に興味深い一戦となりそう。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

 ダノンシャーク(牡6、栗東・大久保龍志厩舎)はこのメンバーでは格上の存在。前々走の阪急杯では人気を裏切る形になったが、前走の安田記念では4着に入線して力のあるところを見せた。休み明けでも走れるタイプだし、少し間隔の開いた今回も上位争いに持ち込んできそうだ。

 クラレント(牡5、栗東・橋口弘次郎厩舎)は前走の中京記念では余裕残しの仕上げ、ハンデ57.5キロもあって8着に敗れてしまったが、今回は夏場で絞れてくるだろうし、斤量も別定の57キロ。巻き返せる条件は揃った。新潟コースは初となるが、同じ左回りの東京での成績を考えると問題ないだろう。

 ショウナンアチーヴ(牡3、美浦・国枝栄厩舎)は朝日杯FSで2着、ニュージーランドT勝ちと現3歳世代ではトップクラスの実績。前走のNHKマイルCでは伸び切る事ができなかったが、差しが決まりやすい今の新潟の馬場は合っていそう。古馬との斤量差もある今回は、じっくり構えて末脚を生かせば上位争いに加われるはずだ。

 タガノブルグ(牡3、栗東・鮫島一歩厩舎)はNHKマイルCで2着に入線。快速ミッキーアイルをクビ差まで追い詰めた。使い込まれて良くなってきた馬だけに、今回は休み明けが鍵となるが、古馬相手にいきなりから目処を立てられてもおかしくはない。

 エキストラエンド(牡5、栗東・角居勝彦厩舎)は前走の安田記念で崩れてしまったが、それまでは重賞戦線で3走連続の上位争いを演じた。新潟コースは初となるが、左回りも問題ないし、リフレッシュの効果があれば再度上位争いは可能だろう。

 その他、マイルで安定した成績を残すマジェスティハーツ(牡4、栗東・松永昌博厩舎)、前走で復活の兆しを見せたミッキードリーム(牡7、栗東・音無秀孝厩舎)、今季は復調ムードのサンレイレーザー(牡5、栗東・高橋義忠厩舎)辺りも上位争いの圏内。発走は15時45分。

【データ分析/過去10年】

人気…1人気は[4-3-1-2]連対率70.0%、複勝率80.0%とかなり優秀な数値。2人気も[2-2-0-6]連対率40.0%とまずまずで、1、2人気がともに馬券圏外に負けた年はない。穴っぽいところでは同数で8人気と10人気が[0-1-2-7]複勝率30.0%となっている。

枠番…1〜4枠が[2-1-2-66]連対率4.2%、複勝率7.0%、5〜8枠は[8-9-11-68]連対率17.7%、複勝率29.1%と外枠が有利。連対率、複勝率は同率で7枠[5-1-2-19]、8枠[3-3-2-19]の連対率22.2%、複勝率29.6%が最も高く、4枠は[0-0-0-18]と1頭も馬券になっていない。

脚質…直線の長い新潟コースだからなのか、4角先頭は[1-0-1-8]とあまり馬券になっていない。ちなみに現在の新潟コースになってから関屋記念を逃げ切ったのは2010年のレッツゴーキリシマ1頭だけ。その後ろに付けている2番手は[2-1-1-9]連対率23.1%、複勝率30.8%と優秀。10番手以下は[3-4-4-53]連対率10.9%、複勝率17.2%、その中でも1〜2人気は[3-4-0-2]勝率33.3%、連対率77.8%となっており、連対馬はすべて人気馬。人気馬の場合は逃げ以外の脚質であれば不問か。

前走からの間隔…連闘、中1週、中2週など間隔があいていない馬は[1-2-2-38]連対率7.0%、複勝率11.6%とあまり成績は良くない。中8〜約3か月間隔があいている馬は[3-1-2-10]連対率25.0%、複勝率37.5%、3か月〜半年の間隔があいている休み明けの馬は[3-2-4-22]連対率16.1%、複勝率29.0%と間隔はあいている馬の方が成績は良い傾向にある。

◆ダノンシャーク

・陣営コメント/大久保龍調教師

「前走(安田記念4着)の後は放牧に出してリフレッシュ。1ヶ月前ぐらいに栗東に戻し、順調に調整しています。安田記念はかなり馬場が悪かったのでダメージを心配しましたが・・・

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