2014年08月19日(火) 18:00 36
ユーザーからの質問特集に答えた後には太が上半期を振り返ります
今回もユーザーからの質問特集です。「毎週のように斜行による制裁がありますが、馬をまっすぐに走らせるために一番重要な技術とは?」「馬の癖ではなく、騎手のせいで斜行してしまうことはある?」といった競馬に関するシビアな質問からスタート。そして最後は、本人が振り返る「2014年上半期・小牧太の“喜怒哀楽”」。
(取材・文/不破由妃子)
小牧 技術はなかなか口では言い表わせんけど、一番大事なのは、自分が気をつけておくことちゃうかな。技術はみんな持ってるんやから、あとはホンマに気をつけるだけ。この前、川田が騎乗停止になったときは、僕が被害馬に乗ってたんやけど、あれもほんの一瞬、フッと気を抜いたんちゃうかな。彼はめずらしいけどね。
──技術的に一番気をつけるべきことは?
小牧 まぁ、ヨレる馬はハミをしっかり噛ませてから叩くとか、あとはステッキの持ち替えとかいろいろあるにはあるけど、なんせ気をつければ避けられることが多いね。そのためには、まず馬の癖をしっかり覚えておかなアカンけど。それもこれもジョッキーの気持ちひとつ。僕も気をつけますわ。
──この質問の続きで、「馬の癖のせいなどではなく、騎手のせいで斜行してしまうこともあるんですか?」と。
小牧 あるある。無意識に寄って行ってしまったり。もちろん、意識的に寄せることもあるけどね。騎乗停止になるときは、だいたいジョッキーが気を抜いているときが大半やから。
──そもそも斜行は、気をつけてさえいれば防げるものなんですか?
小牧 うん。あんまり無理な動きをせんかったら大丈夫やろうね。あとはガッツリ追わなければブレへんやろうし。ただ、当然ながら・・・
小牧太
1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。