2014年08月27日(水) 18:00 7
◆順調なら日曜(31日)の小倉芝1800メートルでデビューを迎えるレトロロック
昨年6月、角居調教師が「現2歳世代の預託を見送る」とキュウ舎のオフィシャルブログで表明した時には、オーナーサイドはもちろん、POGを楽しむ読者にも衝撃が走ったことだろう。JRAの預託頭数制限強化への“抗議”とも言われたが、真意はそれだけではない。
現実問題として、当時の角居キュウ舎が抱える預託馬があり、そこに例年通りに新たな2歳馬が加わる。ここで預託頭数の上限がさらに下げられてしまうと、どうしても“何かを削って減らす”しか手がなくなってしまう。POGの取材にも「どれか特定の馬を取り上げられると“他の馬はどうでもいいのか?”となってしまうので、個別の馬についてのコメントは差し控えたい」というスタンスを貫く角居調教師。管理馬に対して等しく愛情を注いできたトレーナーにとって、人間の都合で愛すべき管理馬をどうかしなくてはならない、というのが我慢ならなかったのではないだろうか?
稼働している現役馬を最後まで預かるとなれば、新たに加わる2歳馬で調整するしかなくなる。しかし、オーナーは角居調教師の手腕を評価して預託契約を結ぶのであり、その気持ちに大小はないのだ。「どれかを選んで、どれかを選ばない」という選択は、角居調教師にはできなかったのだろう。そうなると・・・