熟年の技とフレッシュさ

2014年09月05日(金) 12:00


マーティンボロ陣営、強気の発言

 早いもので札幌・小倉も最終週。

 本格的に秋競馬へと突入ですね。

 さて先週行われた新潟2歳ステークス、勝利したのは柴田善騎手のミュゼスルタンでしたが、レース後、「やっぱりまだまだ騎手を辞められないわ」と口にされていた様子。

 またニコヤカな表情で表彰式から引きあげてくる雰囲気は、以前より若がえって映るほど。
 熟年の技を持ちながらフレッシュな心を兼ね備えているだけに、柴田善騎手の今後の活躍まだまだ爆発しそうですね。

 残念ながらミュゼスルタンは骨折が判明し、年内は休養となりましたが、時計に加え、レースセンスの良さから将来性が楽しみになるものでした。また2着となったアヴニールマルシェもシマイの脚は素晴しく、2ヶ月のレース間隔を考えればスタート発進がユックリとなってしまったのもしかたがないようにも…。こちらも今後期待が持てるものだったように思います。

 さて今週は新潟記念。
 サマー2000がかかる1戦となるわけですが、その優勝がかかっている1頭と言えばメイショウナルト。担当する永田さんにお話を伺うと、「状態は変わらず良い。とにかくマジメに走るか走らないかはレースをしてみないと分からないから」と、休み明けからの5戦全て同じ返答。気持ちの問題なだけにあてにならないところもありますし、直線の長い新潟向きではない気も…。しかも斤量もトップハンデと条件的には厳しいように思えます。

 ということで軸には斤量的にも魅力、休み明け2戦目で状態もアップと好材料のマーティンボロにしようと考えています。

 前回は陣営も、「もう1-2本追いきりがほしいところかな…」という状態の中で2着。しかも不得意なやや重の馬場状態で。これには安田助手も、「本当に力をつけているのだと実感しました。今回は間違いなく状態がいいですし、自信をもって送り出せます」と、いつもは控えめな安田さんにしては強気コメント。
 あとは初コンビとなるローウィラー騎手に期待するのみです。

 また前半のリズムが難しいダコールなだけに、横山典弘騎手との初コンビも楽しみです。

 それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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細江純子

愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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