2014年09月23日(火) 18:00 53
土日に渡って競馬を盛り上げた小牧騎手が、改めてレースを振り返ります
ダノンメジャーが野路菊Sを快勝! スローペースを後方からまとめて差し切る強い競馬でした。そのほか、日曜日には15番人気のタガノエトワールでローズSを2着。土日に渡って競馬を盛り上げた小牧騎手が、改めてレースを振り返ります。
(取材・文/不破由妃子)
小牧 強かったねぇ。あのペースをよく差し切れたなっていう感じやわ。
──直線は、内にササってちょっと追いづらそうにも見えましたが。
小牧 いや、そうでもないよ。直線の半ばくらいまではまだタメていて、ムチを持ち替えてからはしっかり伸びてくれたから。確かに内にモタれたけど、大したことないわ。
──少頭数で、1000m通過は62秒2のスロー。それを4角最後方から外を回って差し切りましたからね。
小牧 うん。瞬発力は思った以上にあるね。正直、時計勝負はどうかなと半信半疑やったんやけど、きっちり対応してくれた。まぁ同じ時期のローズキングダムと比べるとまだ頼りない面はあるけど、大物は大物やね。新馬戦のあと、「久しぶりの大物」とか吹いてしまったけど(笑)、野路菊Sで本当に強い競馬をしてくれたら、改めて自信を持って大物だと言おうと思ってた。これでホンマに確信したわ。
──2歳時のローズキングダムと比べて、現時点でどのあたりが物足りませんか?
小牧 ローズキングダムほどの器用さはないし、なんていうんかなぁ、まだそれほどの背中をしていないというか。決していい背中ではないからね。ローズキングダムは、“絶対に負けない!”っていう背中をしていた。ただ、ダノンメジャーは速いところをやると動く。やっぱり走るなって、改めて思いましたわ。
──橋口厩舎にとっては、ワンアンドオンリーに続く大物候補の誕生ですからね。先生も喜んでいたのでは?
小牧 「やっぱり走るなぁ。でも冷や冷やしたわ」って言うとったわ。嬉しそうにしとったから、僕も嬉しかったです。
──今後は京都2歳SからホープフルSという報道がありました(どちらも今年から重賞に格上げ)。王道路線を歩むわけですね。
小牧 そうやね。とりあえず・・・
小牧太
1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。