2014年09月29日(月) 18:00
今年は新潟での開催となるスプリンターズS。昨年はロードカナロアという絶対的な王者がいたが、今年はそうした存在がおらず、ファンにとっては推理しがいのあるレースとなりそうだ。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。
コパノリチャード(牡4、栗東・宮徹厩舎)は掛かる気性があって、なかなかマイル路線では勝ち切れなかったが、初のスプリント戦となった高松宮記念で後続に0.5秒差をつける圧勝劇を演じ、改めて能力の高さとこの距離への適性を感じさせた。新潟コースは初めてとなるが、不良馬場の高松宮記念を制したように荒れ馬場や左回りは全く問題ない。やはり休み明けの状態がカギとなるだろう。
ハクサンムーン(牡5、栗東・西園正都厩舎)は前走で番手からの競馬ができたことが収穫。元々ゲートが悪い馬なので、これは大きなプラス材料だ。昨年のセントウルSでロードカナロアを破っているようにここでは能力上位の存在だし、GI初制覇の期待がかかる。
ローブティサージュ(牝4、栗東・須貝尚介厩舎)は不振が続いていたが、短距離路線に的を絞って成績が安定してきた。体型的にはもっと長い距離の方が合うタイプだが、気性面で勝ったところがあるので1400m以下が合うのだろう。左回りは今のところ実績がないが、不調期のものなので度外視できる。ここも上位争いに持ち込めそうだ。
その他、休み明けと条件は悪いが今の荒れた新潟の馬場なら持ち前のパワーが生きそうなグランプリボス(牡6、栗東・矢作芳人厩舎)、控えた前走の勝ちっぷりが鮮やかだったガルボ(牡7、美浦・清水英克厩舎)、臨戦過程が微妙も春のGIで連続3着の実力馬ストレイトガール(牝5、栗東・藤原英昭厩舎)、前走は馬場に負けたマヤノリュウジン(牡7、栗東・庄野靖志厩舎)、スプリント戦は短いが能力では引けを取らないハナズゴール(牝5、美浦・加藤和宏厩舎)なども勝負圏内。発走は15時40分。
【データ分析/中山開催の過去10回】
人気…1人気は[4-2-0-4]勝率40.0%、連対率は60.0%と優秀。2人気は[1-5-0-4]と勝率は低いが連対率は1人気と同じ60.0%と高い。ちなみに1、2人気で決まった年は過去10回の内、4回。
馬体重…479キロ以下の馬は[1-2-2-43]連対率6.3%、複勝率10.4%、480キロ以上の馬は[9-8-8-86]連対率15.3%、複勝率22.5%と重い馬の方が成績が良い。
乗り替わり…前走の騎手から乗り替わった馬は[1-0-5-50]と勝ったのは2007年のアストンマーチャンただ1頭。複勝率も10.7%とあまり高くない。
脚質(2004年以降の新潟芝1200m、1000万以上のレース)…4角先頭は[4-4-2-18]連対率28.6%、複勝率35.7%とまずまず。2番手も加えた成績は[10-5-4-45]連体率23.4%、複勝率29.7%と高く、前に行く馬には要注意。10番手以下は[1-6-9-125]連対率5.0%、複勝率11.3%と高くなく、軸には据えにくい。
◆ハクサンムーン
・陣営コメント/西園調教師
「前走(セントウルS2着)は最後に交わされてしまいましたが、先行馬に厳しい展開でよくしぶとさを発揮したし・・・
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