開催終盤の内回りは最高のコース/オールカマー

2014年09月27日(土) 18:00


別定重量で詰めの甘さをカバー

 連続9週目のAコース。傷みかけた芝は週中に回復してくれるものの、土曜日の午前中はともかく、日曜日の午後になると各馬ともに内ラチ沿い避けるようになる。馬場が荒れてきたとかではなく、だいぶタフな芝コンディションになった。時計差は少ないが、全体にパワーが求められる。  こんな馬場コンディション大歓迎は、ベテラン6歳のマイネルラクリマ(父チーフベアハート)がその筆頭だろう。1800mにも、2000mにもライバルと互角以上の時計をもっているが、それは負けたとき。スピード血脈とされるが、本質が快速タイプではない。ファミリーはトランセンドなどで蘇ったスワップスが代表するアメリカ血統であり、代は経ても高い平坦コース適性と、パワーは受け継がれている。

 父チーフベアハートは、その父系がさまざまに広がるダンチヒ系の中では、10ハロン前後を中心の少しタフな芝(カナダが主戦場)を得意にした中距離タイプ。

 そっくりそのままの特徴を受け継いだのがマイネルラクリマであり、だから・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

関連情報

新着コラム

コラムを探す