2014年10月12日(日) 18:00
初ダートの前回は、渋って時計の速いコンディションだったとはいえ、いきなりダート1200をm1分10秒5(自身の上がり35秒0) だった。出負け気味に後方追走になったことを考えれば、時計が示す以上に中身は濃く、勝ったと思えたタガノトネール以下を、ゴール寸前、猛然と差し切ってみせた。
父メイショウボーラー(その父タイキシャトル)は、朝日杯FSを2着するなど3歳いっぱいまで芝にしか出走したことがなかったが、4歳になってダートに挑戦すると、いきなり1200mのガーネットSを快勝。続く1400mの根岸Sは独走。フェブラリーSはレコードで逃げ切っている。
モグモグパクパクにメイショウボーラー級のスピードを求めるのは無理だが、父のダート巧者ぶりを受けつぎ、ちょっと詰めの甘い芝より、ダートのほうがはるかに合っているのではないか、の可能性が生じた。おそらく、1200mより、1400mのほうが合っている。外枠はふつうは不利だが、まだダートの経験が浅いうえ、先行タイプではないから、かえっていいと考えたい。
レース名に登場するエルコンドルパサーは、ダートで独走の2連勝でデビューしたあと、ダート変更の共同通信杯も快勝。ダート3戦3勝。ジャパンCを制し、凱旋門賞を2着するのはそのあとのことである。
レベルはともかく、モグモグパクパクは、メイショウボーラーや、エルコンドルパサーのように、ダートで連勝したり、オープン特別くらいなら勝って不思議ない。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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