オルフェ全弟アッシュゴールドが重賞に挑戦/デイリー杯2歳Sの見どころ

2014年11月10日(月) 18:00


 今年から11月の開催となったデイリー杯2歳S。ここには2戦目で勝ち上がったオルフェーヴルの全弟アッシュゴールドや、ききょうSで改めてその強さを見せたナヴィオン、新馬・中京2歳Sと連勝中のケツァルテナンゴなどがエントリーしてきた。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。

■11/15(土) デイリー杯2歳S(2歳・GII・京都芝1600m)

 アッシュゴールド(牡2、栗東・池江泰寿厩舎)は圧倒的支持を集めた新馬戦は6着に終わったものの、一休みして立て直された未勝利戦で後方からの追い込みを決めて勝ち星を挙げた。重賞の今回は一気に相手が強くなるが、末脚を生かせる外回りに替わるのは歓迎。全兄オルフェーヴルとの兄弟クラシック制覇を目指すためにも、ここで賞金を積み上げておきたいところだろう。

 ナヴィオン(牡2、栗東・橋口弘次郎厩舎)は最後方からの競馬となった新潟2歳Sは追い込み届かず6着までだったが、前走のききょうSで巻き返して勝利。中団からのレースができたのは収穫で、最後は流すくらいの余裕もあった着差以上の内容だった。ここでも最有力候補となりそうだ。

 ケツァルテナンゴ(牡2、栗東・笹田和秀厩舎)は新馬戦、中京2歳Sを連勝。特に2戦目の中京2歳Sでは、マイナス18キロでの出走、道中は外で掛かりっぱなしという状況でなお完勝しており、素質の高さを窺わせた。休み明けのここでも上位争いは十分に可能だろう。

 その他、もみじSを勝ったアルマワイオリ(牡2、栗東・西浦勝一厩舎)、新馬戦を快勝したグレイスフルワード(牝2、栗東・牧田和弥厩舎)、フミノムーン(牡2、栗東・西浦勝一厩舎)なども上位進出を窺う。発走は15時45分。

【データ分析/過去10年】

人気…1人気は[4-3-0-3]連対率70.0%と優秀な成績。2人気[1-1-3-5]複勝率50.0%、3人気[2-3-1-4]複勝率60.0%とこちらも高いが、1〜3人気の内、2頭が馬券になっていることは10年中8回あるが、3頭で決まったことは1度もない。

脚質…4角先頭は[1-1-1-7]複勝率30.0%、2番手は[2-1-0-11]連対率21.4%となっておりそれほど先行有利とは言えないか。中団に位置する6〜9番手が[5-4-6-24]連対率23.1%、複勝率38.5%となっていることに注目したい。10番手以下は[2-1-1-26]連対率10.0%、複勝率13.3%と今週行われる重賞の中では後方組が馬券になっているレース。

前走距離…前走から距離延長組は[3-3-3-54]複勝率14.3%、短縮組[5-3-4-20]複勝率37.5%、同距離[2-4-3-19]複勝率32.1%と距離延長組が振るわない成績。距離別では1800mが[4-3-4-19]複勝率36.7%、1600m組がそれに続き、1400m組は[1-1-0-25]連対率7.4%とかなり低い数値になっている。

◆アッシュゴールド

・陣営コメント/池江調教師

「前走(未勝利戦1着)はひと息入れて期待どおりの勝ちっぷり。レース後もソエが出ることもなく順調に調整できています。中2週の競馬になるので・・・

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