エリザベス女王杯、「穴で面白い」1頭は?

2014年11月14日(金) 18:00


◆はっきりした傾向が出てこないレース

 エリザベス女王杯は何年経ってもはっきりした傾向が出てこないレースで、重賞の過去データを扱う者としては悩ましいところである。

 3歳馬が来たかと思えば人気で崩れたり、府中牝馬S組がたまに絡む一方でグループとしては低回収率だったり、どのグループを買えと断定しづらい。また、前走着順や前走人気順なども指標にはなりづらい。

 ともあれ、まずは3歳馬について検討しよう。今年は秋華賞組から前走1,2着馬が双方とも出走するが、同じ形で2頭とも連対したケースには03年(アドマイヤグルーヴ、スティルインラブ)がある。ただ、その年が唯一の両雄並び立った例で、他の該当年は2頭とも崩れるか、片方が2着もしくは3着したのみである。

 思い切るならショウナンパンドラヌーヴォレコルトのどちらか片方を取って片方を捨てるという手もあるが、その場合私なら後者を取る。前走はショウナンのレース運びが上手すぎ、効率面での差が相当あった。それでいてあの着差なら、外回りコースではヌーヴォのほうが勝ると考えるからだ。

 あるいは・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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