2014年11月20日(木) 12:00 53
▲自然体でクラレントと共に大舞台へ挑む鞍上の田辺騎手
「それまでのレースを見ていて、引っ掛かる馬なのかなというイメージがありましたから、折り合い重視で乗りました。うまく運べても最後はタレるかもしれないとも思いましたが、ダノンシャークという強い馬を負かすことができましたし、力がある馬だなと思いました」
田辺が感じた通り、やや頭の高い走法ではあるが、道中5、6番手の好位から直線で仕掛けられると力強く伸び、先に抜け出していたダノンシャークを見事に差し切った。田辺はクラレントの長所をうまく引き出し、テン乗りできっちり結果を出した。
続く京成杯AHでは、先頭に並びかけるような位置でレースを運んだ。スムーズに道中を進んだクラレントは、直線ではあっさりと後続を振り切って、トップでゴールに飛び込んだ。クラレントの持つ能力とセンスの良さを関屋記念で十分に掴み取った鞍上の、完璧に近い騎乗のように見えた。
「変わった点は関屋記念の57キロから1キロ斤量が増えたところだけで、乗った感じは前走とは変わりないように感じました。内枠でしたから、朝降っていた雨で馬場が悪くなるのが心配でしたが、途中から雨も上がって、レースまでに(馬場も)だいぶ回復してくれました。スタートが上手な馬ですから、あまり悪いところを通らないコースを選べましたし、あとは・・・
netkeiba特派員
GIの注目馬にスポットを当て、主戦騎手や管理調教師を独占取材するnetkeibaのスペシャルインタビュー。GIに向けた意気込みや中間の調整過程、レース後に直撃し、戦いの舞台裏にあった知られざる真実を語っていただきます。