注目すべきはこれまで経験してきたコースと距離!!〜丹下日出夫/阪神JF

2014年12月08日(月) 18:00


「マイル仕様のスタミナ」と「坂」がポイント

 ジャパンCダート改め、チャンピオンズCは、冠名の前に「第15回」とある。

 東京の2100mから阪神1800mへ、そして中京へと舞台は変遷したが、15回とあるのは“JCダート”の理念は存続していますよ――あるいはまた、招待競走に戻るのか。もしかしたら場所も距離も替わる可能性を見越してのことか。そういう意味も込められているのだろうか。

 中京コースで行うことによって、売り上げや入場人員は減少し、レースの規模やスケール感は縮小してしまったが、中京1800ダートというのは、左回り、コーナー4つ、スタートして1800mすべてをダートで走りきることによって、米国を中心としたダートGI競馬の、「世界的スタンダードの正義」を表明したことになる。

 しかし、中京1800mでGIは初めて。第一回チャンピオンズCは、いきなり前半1000mが1分2秒3のスロー。1分48秒9という暫定レコードに遥かに及ばない、1分51秒0で決着を見たが(来年以降のチャンピオンズCのサンプルとするには正直きつい)、ホッコータルマエの実績を思えば、時計云々で勝利の価値を問うものでもない。

 ◎を打ったローマンレジェンドは、4角手前、動いていったぶん、良くも悪くも3着。直線ホッコーに並びかけるときの手応えを見て、これは交し切る脚はないかな。ナムラビクターに差されても仕方ない、ゴール前は「イワタ、イワタ」と連呼する声も止まる3着だった…。

 さて、今週は阪神JF。もっとも基本的なシンプルな材料は・・・

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