2014年12月09日(火) 18:00 57
ユーザーの鋭い指摘にドキッ…
チャンピオンズCは見せ場十分の2着!ナムラビクターは 8番人気と低評価でしたが、小牧さんの手応え通り、通用の力を見せてくれました。レース回顧はいずれたっぷりと伺うとして、今回はユーザーからの質問に答えるかたちで、奇しくも今季のワーストレースが判明。はたして、「またひとつ勉強になった」と語るそのレースとは!?
(取材・文/不破由妃子)
小牧 あ~、あれはねぇ…、今季最悪なレースや。あの一戦で、またちょっと勉強になりましたわ。
──どういった点で?
小牧 あんまり考えすぎたらアカンなと。変に力んでしまってね。関東に行ったときって、いつも1頭か2頭の騎乗でしょう。だから、いつも以上にというか、変に集中してしまうんですわ。それがかえってダメなんやなって。競馬はやっぱり馬が走るんであって、いい意味で気楽に乗っとかなアカンわ。こちらの想像以上に強い勝ち方をするときもあれば、強い馬でも負けるときは負ける。あのレースで、またひとつ学びましたわ。
──考えすぎてしまったとは、具体的にどのあたりで?
小牧 なんで下げたんかなと思って。あれだけいいスタートを切って、1馬身抜けたのにね。
──そこは私もお聞きしたいと思っていました。
小牧 先頭に立ったら遊ぶところがあるし、もともと後ろからゆっくり行きたいなと思っていたのもあって…。でも、今思うと、なんで下げたんかな。あのまま行っていたらいいのにね。あれは結果的にミスです。無理に下げたもんやから、馬とケンカになってしまって。
──なるほど。いったん下げて、そこからまた徐々に位置取りが後ろになりましたよね。
小牧 そうそう。あれはもう、ホンマに最悪やね。
──確かあの日の騎乗は、9Rの河口湖特別とアルテミスSの2鞍で、河口湖特別をオビーディエント(7番人気)で勝利されたんですよね。
小牧 そうや、あそこで・・・
小牧太
1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。