2014年12月11日(木) 18:00 15
◆枠の明暗がハッキリと出る有馬だからこそ面白い
今年の有馬記念(28日=中山芝内2500メートル)の枠順(馬番)抽選が公開ドラフト制となることが8日に発表された。年末のビッグイベントのショーアップ化――これはすべてのファンがもろ手を挙げる画期的チャレンジでもある。
抽選を行うのはヤンキースの田中将大投手と松山康久元調教師。このようなビッグネームの人選や、その模様をテレビでライブ中継するという企画も文句なしに素晴らしい。だが、何より意味があるのは、JRA初の希望制採用がこの有馬記念という舞台であることに尽きる。
以前に記したこともあるが、当方にとって忘れられないのが2000年の有馬記念。GIの枠順確定後は関係者のコメント取りに追われるのが常だが、この年取材をさえぎるほどに落胆を示したのが8枠15番に決まったアメリカンボスの田子冬樹元調教師だった。
「この枠かよ。参ったね。今年は目がねぇや。しゃべることは何もないよ」
生来がぶっきらぼうな気質だったが・・・