◆藤沢則雄調教師「(落鉄は)前じゃなくて後ろ脚、しかも右回りで軸脚になる右トモだからね。あれでは力を出せないよ」
「落鉄」といえば、前脚の蹄鉄が外れることが定番なのだが、まれにトモ(後ろ)脚を落鉄する馬もいる。
思い出すのはヴァーミリアンがダート路線にかじを切りだしての3戦目、明け4歳初戦に臨んだ平安Sだ。逃げるタガノゲルニカを捕らえきれずアタマ差2着。検量室から出てきた鞍上の武豊はこう口にした。
「落鉄していたのが痛かった。前ではなくて、トモを落鉄していたから、余計に踏ん張りが利かなくて…」
基本的に馬は“後輪駆動”で、後ろ脚が推進力の源になる。前脚と後ろ脚、どちらを落鉄した方が競走能力に大きな影響を及ぼすかは考えるまでもないだろう。
で、ここからが本題・・・
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