2015年01月10日(土) 12:00
さて、新年第1回の当コラム、テーマは去年同様、「今年のダービー勝ち馬予想」です。誠に勝手ながら、今後当コラムが続く限り、これを“恒例”とさせていただきます。
なにしろ、去年の予想がいい線行っちゃったもので。バックナンバーを見ればおわかりいただけるとおり、去年(1月11日更新)はイスラボニータと予想しました。「なぁんだ、ハズレじゃないか」って?いやいや、実はダービー直前(5月31日更新)には、「いろいろ考えた末、ワンアンドオンリーが最有力」と書いたんですよ。つまり、この2つの予想をひとまとめにすれば、去年のダービーは馬連1点で的中していたわけです(なのに私は馬券をハズしました。何と言うことか!)。
イスラボニータにした理由は、2歳時に「勝てばダービー制覇の確率が高まる重賞」を勝ったこと。ワンアンドオンリーもそういう重賞を勝っていたのですが、「2年続けて同じ2歳重賞の勝ち馬がダービーを制した例がない」ということで、いったん消しちゃったんです。ところが、ダービー直前の予想では、「過去の傾向に当てはまらないパターンがあるとすれば」を考え、その部分を無視して“復活”させました。このへんの“さじ加減”が、いい線行った理由だったようです。
それじゃぁ今年は?ご存知のとおり、去年、2歳重賞のスケジュールが大幅に変更されたので、「勝てばダービー制覇の確率が高まる重賞」をどれにするかという、厄介な問題が起きてしまいました。ひとまず、過去の流れから、札幌2歳S、東スポ杯、ホープフルSをピックアップ。あとは念のため、去年から重賞に昇格した京都2歳Sも加えておきます。
一方、去年のコラムでそういう重賞の中に含めていた朝日杯は、ナリタブライアン以来、ついに20年も「勝ち馬からダービー馬を輩出していない重賞」になってしまいました。だったら“対象外”にしちゃいますか?
でも、ここ20年で阪神ジュベナイルフィリーズの優勝馬からオークス馬が3頭、ダービー馬が1頭出ていることを考えると、ひょっとしたら阪神に舞台を移したからこそ、このレースの“復権”があるかもしれません。このレースを“対象外”とするのは、もう少し様子を見てからにしたいと思います。
ただし、去年の朝日杯優勝馬ダノンプラチナは、現時点では“?”。この馬、まだ1600メートルまでのレースしか走っていません。ここ20年で、2歳時に2走以上していながら1600メートルを超えるレースを経験せずダービー馬になったのは、タニノギムレットとオルフェーヴルだけ。ダノンプラチナはこの点が引っ掛かるんですよ。
というわけで、今年のダービー馬最有力候補は、東スポ杯を勝ったサトノクラウンとしておきます。アレっ、去年同様、ずいぶんまともな予想になっちゃいましたね!
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矢野吉彦
テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。
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