2015年01月29日(木) 18:00 27
◆引退すらありえた状況からの復活
3連単286万円超の大波乱となった先週のGIII京都牝馬S。関西馬が上位人気を独占する中、ワンツースリーを決めた関東馬の活躍はアッパレだが、個人的に感銘を受けたのはゴールデンナンバーの奮闘だった。4角16番手から最速上がり(33秒0)を駆使してクビ差2着。もともと末脚に定評のある追い込み馬だが正直、その切れ味を見られることは二度とないだろうと覚悟した“事件”があったからだ。
昨秋のGIII京成杯AHでそれは起きた。発走直前、同馬は新潟競馬場の発馬機の角に体当たり。前胸部裂創で即座に競走除外となり、翌日には傷口32か所をホチキスで留める大手術。「皮膚だけでなく筋肉の中まで深く裂けていた。競走馬としての再起は難しそう。繁殖牝馬になれればいいが、感染症が心配とも診療所から告げられた」と鈴木康弘調教師は当時、不安な状況を語っていた。
競走能力喪失だけで済めばまだマシ…。そう思わせるほどのけがだっただけに・・・