「一歩前進」に期待/共同通信杯・京都記念

2015年02月14日(土) 18:00


京都記念はマッチレースの公算大

 キズナと、ハープスターの対決する「京都記念」は注目度大。どんなレースが展開されるか興味は尽きないが、馬券作戦の興味は残念ながら乏しい組み合わせになってしまった。

 このあと、大阪杯→天賞賞・春と進むキズナも、ドバイを予定するハープスターも、始動の一戦には違いないが、お互いチャンピオンの自負がある。別に敵同士ではないが、おそらく一番負けたくない相手だろう。

 二度の長期休養と、復帰に向けた再鍛錬で、鋭さ・バネを前面に出していた当時より、明らかにたくましくパワーアップした馬体のキズナの総合力が一枚上としたいが、ジャパンCでは冬毛の目立ったハープスターもまた素晴らしい状態に仕上がっている。

 始動戦とはいえ、負けたくないのは同じ。一段とスケールアップしたキズナの勝機と考えたい。59.5キロの凱旋門賞を展望するのだから、別定57キロはキズナにとっては軽量というべきだろう。一方のハープスターは、冬の京都記念はめったに牝馬が勝てないことで知られるから、ここでキズナを倒すと、まだG1は桜花賞だけとはいえ、京都記念を実力勝ちは、10年のブエナビスタに続く快走となる。マッチレースの公算大。

この時期に必要となる急速な成長

「共同通信杯」は・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

関連情報

新着コラム

コラムを探す